2011年9月16日金曜日

「国文学 解釈と鑑賞」 紙芝居特集 

震災のあと執筆依頼をいただいて、言葉を紡ぐことに個人的には戸惑いを覚えながらなんとか書いたのですが、このたび発行になった本が1冊送られてきました。


『国文学 解釈と鑑賞 2011.10 第76巻第10号』

○特集 紙芝居は面白い! —大衆文化を見直す

・【座談会】検証・大衆文化としての紙芝居 紙芝居に魅せられて(司会;林雅彦・姜竣・上島敏昭)
・紙芝居の遡源を探す=絵解き・覗きからくり・立絵(林雅彦)/のぞきからくり(上島敏昭)
・影絵芝居(上島敏昭)/写し絵から幻燈へ(岩本賢児)
・平絵紙芝居の登場=紙芝居は見世物小屋を抜けて(姜竣)/松永武雄と「黄金バット」(鈴木常勝)
・初期街頭紙芝居の製作時期と前期隆盛時代(石山幸弘)/今井よねと福音紙芝居(鈴木常勝)
・保育紙芝居(印刷紙芝居)の出版(高橋洋子)/街頭紙芝居から国策紙芝居へ(刈田均)
・戦後の紙芝居=民主主義の推進と紙芝居(畑中圭一)/「街頭紙芝居」の戦後(西岡亜紀)
・紙芝居を街頭から消したテレビジョン(山本武利)
・二十一世紀紙芝居=二十一世紀に長編紙芝居を今さらつくる理由(すずき佳子)
・私は紙芝居屋さん=後は明日のお楽しみ(梅田佳声)/世界は紙芝居を待っている(安野侑志)
・研究の手引き=紙芝居研究文献目録抄(石山幸弘)/紙芝居名作・傑作選(姜竣)

編集;至文堂
発行;ぎょうせい

定価;1700円

手前味噌ではあるんですが…「紙芝居は面白い!」と改めて思える特集でした。
これだけの関係者を集めて監修する林先生の視界の広さと編集力に脱帽。よくぞ〜!
紙芝居研究にとっては極めて貴重な1冊だと思えるし、今だからこそ作れた特集でしょう。
声を掛けていただいた光栄に感謝です。

しかし!『国文学』はこの号を限りに休刊となるらしいのです!!
読みたいと思った方は、バックナンバーが手に入れにくくなる恐れがありますので、お買い漏れがないように。




0 件のコメント:

コメントを投稿