2012年7月2日月曜日

6月に読んだ本

6月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1492ページ
ナイス数:39ナイス

悪への招待状 ―幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ (集英社新書)悪への招待状 ―幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ (集英社新書)
例えばすごーく舌の肥えた案内人のエスコートで、はじめてのフルコースをご馳走になるような、江戸歌舞伎への招待状。味わうメニューは幕末は安政7年1月の市村座にかかる河竹黙阿弥の「三人吉三」。役者は市川小團次、河原崎権十郎(後の劇聖・九代目市川團十郎)、岩井粂三郎。不安、デカダン、倒錯…ご一新前夜の江戸の感性が1篇のお芝居にありありと汲み取られていく状況が面白いほど解かれている。タイトルからは分かりにくいですが、そこいらの歌舞伎入門本を読むよりよっぽど歌舞伎の面白さがよく分かります。
読了日:06月25日 著者:小林 恭二

「同級生」「卒業生」公式ファンブック~卒業アルバム (EDGE COMIX)「同級生」「卒業生」公式ファンブック~卒業アルバム (EDGE COMIX)
「空と原」を読んで、本編も大人買いして(最初は借りて読んだので)再読したら、お話の透明な世界観を支えているのはこの独特の絵なんだと改めて認識。衝動買いしてしまいました。そして改めて、この作家は本当に絵が巧いと分かりました。キリキリとした細い線のオリジナリティもさることながら、カラーインクのたらしこみを使った彩色は徹底的に透明感があり、これか、これだったのかと思いました。
読了日:06月23日 著者:中村 明日美子

卒業生-冬- (EDGE COMIX)卒業生-冬- (EDGE COMIX)
再読。
読了日:06月22日 著者:中村 明日美子



同級生 (EDGE COMIX)同級生 (EDGE COMIX)
再読。
読了日:06月22日 著者:中村 明日美子



ちはやふる(17) (BE LOVE KC)ちはやふる(17) (BE LOVE KC)
新の本当の強さが描かれ出した。そして、太一の強さも。読者の興味としては、なんだか千早がどうでも良くなってきていますが、でも新の気持ちのよりどころは、幼い日のあのボロアパートでのかるたとり。3人がトップを争う展開が待っているとすると、あの部屋はかるた界にとってすごい文化財みたいな空間だな。
読了日:06月21日 著者:末次 由紀

空と原 (EDGE COMIX)空と原 (EDGE COMIX)
スピンオフでハラセンとは、キタキターッて感じです。屈折した37才、永遠のアテ馬…のままではあまりにかわいそうだもんね。空のキャラクターは、ハラセンの幸せを願うファンの心が具現化したようなキュートさです。個人的には「同級生」「卒業生」より好きかもしれません。そして、若いハラセンより今の方がいい。また、ゲイ界の魔性系というのは有坂先生のようなタイプなのか〜というのが、なんとも迫力がありました。
読了日:06月21日 著者:中村 明日美子

春駒日記 吉原花魁の日々 (朝日文庫)春駒日記 吉原花魁の日々 (朝日文庫)
前作を読んでいるせいか、春駒さん自身が開放されたあとで日記を整理してかかれた部分が多いせいか、「吉原花魁日記」の衝撃的な描写や追いつめられた心情の表現はだいぶ押さえられていると感じました。後日談の部分は開放の思想を得た女性の文章と言う印象です。吉原病院のくだりは特に怖い。また同輩の千代駒さんの素朴な手紙が泣けました。春駒さんは大正の人で、お芝居に描かれる江戸時代の吉原とはだいぶ違う世界のようでもありますが、遊女ですものね…本質的には同じですよね。
読了日:06月06日 著者:森 光子

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