2013年5月3日金曜日

うむむ、難技「ソトハジキ」

さあ、やっと連休がやってきましたので、日頃の練習不足を少しでも解消したいと、今日は夕方からお三味線を抱えて、「岸の柳」を(イヤ)チ チ チ チ チ (ン) チ トン であります。

以前の日記で、「岸の柳」は曲途中の調子変えがあるのが、今回のお稽古の最大ハードルと書きましたが、実はもうひとつ難技が潜んでいました。

それは、「ソトハジキ」であります。

お三味線では、演奏に味付けしたり、指運びや撥使いをスムーズに運ぶために、「スクイ」とか「ハジキ」という奏法が使われます。

「スクイ」は、通常は撥を弦に対して上から下に振り下ろして音を鳴らしますが、逆方向(下から上に)すくって音を鳴らす奏法です。文化譜では「ス」と表記されます。
そして、
「ハジキ」は、撥でなく弦を押さえる方の左手の指で弦をはじいて音を鳴らす奏法で、使い方で3種類の鳴らし方があります。
(1)開放弦のハジキ
(2)勘所を押さえていた指を放して弦を鳴らすハジキ
(3)勘所を押さえながら別の指で別の音程を鳴らすハジキ
となります。

で、今回、虫六が挑戦しているのは(1)のバリエーションではありますが、クスリ指→中指→人差し指と連動的に棹の外から開いていきながら、3の弦をはじいて、レ レ レン とリズミカルで連続的に開放弦音を鳴らすという技術なのです。
文化譜で、〔ソトハジキ〕と表記されているところ、「ハ」の記入の上に、横棒(ー)が3本重なっているのがクスリ指、2本が中指、1本が人差し指の印です。
し、しかし、この指がなかなかスムーズに動いてくれません!私は正真正銘の右利きなのじゃ〜!
この難しさ、文章で書くのは難しいのですが、…開放弦のハジキは涼やかな余韻のある気持ちの良い音、なんとかマスターしたいものです。

つまり、練習あるのみなのでしたー。


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