2017年4月19日水曜日

3月に読んだ本

3月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:910ナイス数:34


パルプ (ちくま文庫)パルプ (ちくま文庫)感想
帯に惹かれてうっかり手にとっちまったばっかりに、ツキのねえくそったれ中年探偵のひでえ話につきあうことになっちまった。目も眩むぴちぴちドレスのイカしたご婦人の依頼人やら、人を遠隔操作する美人系宇宙人…スッチャカメッチャカな登場人物で調査は入り乱れて尻尾もケツも押さえられず失敗つづき。でも、めげない主人公のタフさがすげえ。(悪態言葉もいざ使ってみようと思うと難しいものですね…)読了日:03月17日 著者:チャールズ ブコウスキー

夢十夜夢十夜感想
岩波書店の漫画、ハードカバーです。作者はまず原作を読んでから漫画と比べて欲しいそうです。先に漫画読んでしまいましたが。なんとなーく漱石先生に似た登場人物が小説というより本当に作家の夢日記だったのかと思わせます。一つ一つはつながってもいないオムニバスで、1話の中にも脈絡があるような無いような…はまさに夢なのですが、近藤先生の手に掛かると、これが中世の説話のようにも感じられ(実際は明治)、また夢で闇に落とし込まれる時のような湿気や重みのリアルさがあり妙味を感じました。寝る前に読んでいたら変な夢をみました読了日:03月16日 著者:近藤ようこ

大奥 14 (ヤングアニマルコミックス)大奥 14 (ヤングアニマルコミックス)感想
篤姫(胤篤)の人徳が出会う全ての人を磁石のように惹きつける。人の上に立つ人って、つまりこういう人でないとうまくいかないんだな…と現代社会にも被ります。それにしても、阿部正弘の無念が悔しいなぁ。正史に重ねて描いているところが、またニクいわけで。読了日:03月12日 著者:よしながふみ

戸川純全歌詞解説集――疾風怒濤ときどき晴れ (ele-king books)戸川純全歌詞解説集――疾風怒濤ときどき晴れ (ele-king books)感想
歌姫復活。CD「わたしが鳴こうホトトギス」のカッコ良さに衝撃を受けて、思わず昔の音源を引っ張り出したら、LPで、戸川純が自分のアイドルだった青春時代が超高速で蘇ってきた。そしてこの全歌詞解説集。ミュージシャンとしてのテクニックや表現の深さは当時も感じていたけれど、詩作の後日談はひりひりしたその人生譚が重なる。詩は心を裸にするもの、しかし歌詞は曲との関係で完成するものだという。ソロアルバムやヤプーズ時代の作品だけど古めいていない。諦念ではなく「オープン・ダ・ドー」へ。長生きしてずっと歌っていてほしい。読了日:03月10日 著者:戸川純
読書メーター

2017年4月16日日曜日

市川海老蔵「古典への誘い」2017仙台公演

成田屋の「古典への誘い」がS市にもまわって来てくれました。海老蔵推しのシャーママさんのご尽力で激戦のチケットがゲットできて、海老様を拝めました(;´▽`A``

 それにしても、電力ホールのエレベーターの前に長蛇の列…。さすがに人気あるねー。

「古典への誘い」は歌舞伎公演ではないので、妹のぼたんさんもご出演。それに九團次さん、市蔵さんで、海老蔵組って感じですね。


○市川海老蔵 古典への誘い(いざない)


一、新古演劇十種の内『身替座禅』(みがわりざぜん)
山蔭右京:市川海老蔵
太郎冠者:市川九團次
奥方玉の井:片岡市蔵

二、『男伊達花廓』(おとこだてはなのよしわら)
五郎蔵:市川海老蔵
禿:市川ぼたん
新貝荒蔵:市川九團次

新蔵さんの古典解説のあと…最近こういう地方公演では、親方でなく古参のお弟子さんが解説するっての、流行なんでしょうかね?中村屋の錦秋公演でも兄弟とタッチ交代したあとの國矢さんが一役人気MCの地位を獲得しておりました…だいぶ見慣れた演目の『身替座禅』。歌舞伎入門者向けの公演なので、浮気がテーマの分かりやすいコミック劇という趣向でしょうかね。

新蔵さんが解説で、成田屋の「歌舞伎十八番」にならって、5代目・6代目菊五郎時代の音羽屋が決めたのが「新古演劇十種」で、能に題材をとった松羽目ものの舞踊劇が中心と。だいたいは亡霊や妖怪変化が主人公なんだけど、『身替座禅』も狂言の『花子』を舞踊化しているのですが、これは妖怪よりもっと怖い「山の神(恐妻)」なんですよー!!!で会場が沸いてました。おー、そういう解釈ありますかー!納得。

で、海老蔵さんの山蔭右京はですね、確かに綺麗で奥さんが岡惚れしてんだなーってイケメンではありましたが、覇気や色気が感じられず、ちょっと退屈な舞台だったかな。この演目…いっぱい見ているからなー、勘三郎、團十郎、仁左衛門、菊五郎(吉右衛門が玉の井でした)…。合格ラインが高いですよ、この演目は。
そして、あー勘三郎の右京がまた見たいよ〜〜〜!の方に脳みそが流れて行くよー。

しかも、気がついてしまったのですが、金丸座ではまさにいま仁左衛門が山陰右京をやっているではあーりませんか! ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ 海老蔵さん分悪し。

そもそも、浮気男のお役なんて、いまの海老蔵さんにしてみたら心情的にいちばん遠いところにいらっしゃるのでは?なんでこんな演目を選んでしまわれたのか…(はいはい、おばちゃんの余計なお世話でございますよ)

2つめの『男伊達花廓』の方は、ニンであるところの二枚目振りが全開で安心して見られました。ぼたんさんの禿も可愛かったけど、しっとりした傾城役の方がもっとお似合いだと感じました。せっかくなら。

2014年にみた「古典への誘い」は、能役者さんとのコラボや、池坊の次期家元のパフォーマンスなどがあって、いろいろ考えがあって挑戦している感がありましたが、今年は余裕がなかったのかなという印象。

そういえば、先日見た中村屋兄弟の錦秋公演でも、少しそういう印象を持ったのでした。やっぱり他ジャンルとのコラボは大変なのかなー?


2017年4月10日月曜日

6年目の3月11日に仁左衛門の『渡海屋・大物浦』を見る_三月大歌舞伎昼の部

前日に大事な仕事があり、江戸入りしていた虫六。
その晩は虫六子のところに泊まって翌日帰りなので、歌舞伎座の幕見で昼の部を見て帰ろうかな…という話を、八王子の公園で紙芝居をやっているお友だちのAちゃんに話したら、「私も虫六さんと幕見に行きたいです!幕見行ったことないんで!」と乗ってきたので、朝、歌舞伎座の前で待ち合わせして幕見に並ぶことにしました。
3月11日のことでした。

仁左衛門の知盛の評判がとても良いみたいなので、土曜日は混むかも…と思い、Aちゃんを急いて、9時過ぎに待ち合わせしたら、私たち「3・4」番でした(いやー、すまんすまん)。でも、ゆっくりベンチに腰掛けて久しぶりにいろんな話ができました。
あの原発事故でAちゃんが富岡市の自宅に住めなくなり八王子に移住してきて、早6年目。地元公園や横浜市博物館で地道に街頭紙芝居の芽を育てています。

A「3月11日に歌舞伎座で虫六さんに会うってのもいいですね。」
虫「なんだかね、不思議だね…。ここから遠藤が見えるんだね。」
A「遠藤って最近勝ってるんですかね?」
虫「う〜ん、優勝戦線には出てこないねー」(補記:まさかの負傷を追った稀勢の里が記憶に残る優勝を果たした今場所の、遠藤関の成績は8勝7敗。がんばれ遠藤!…すみません脱線しました。)

とりとめの無い話で1時間半も時間を潰して、やっと4階席に入場。幕見、やっぱり遠いけど番号が早いから好きな席をゲッドできました。一応、花道の七三がみえます。本当は花道近くで見たかったけれど、なにしろ予定が立たない月に仕事ついでなので文句言えません。っていうか、あきらめていた舞台だったのでとても嬉しい。

歌舞伎座三月大歌舞伎

平成29年3月3日(金)~27日(月)
【昼の部】

真山青果 作/真山美保・今井豊茂 演出
一、明君行状記(めいくんぎょうじょうき)

池田光政 梅玉
青地善左衛門 亀三郎
妻ぬい 高麗蔵
弟大五郎 萬太郎
若党林助 橘太郎
木崎某 寿治郎
吉江某 松之助
筒井三之允 松江
磯村甚太夫 権十郎
山内権左衛門 團蔵


二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)「渡海屋」「大物浦」


渡海屋銀平実は新中納言知盛 仁左衛門
女房お柳実は典侍の局 時蔵
相模五郎 巳之助
銀平娘お安実は安徳帝 市川右近
入江丹蔵 猿弥
武蔵坊弁慶 彌十郎
源義経 梅玉


十世坂東三津五郎三回忌追善狂言
三、神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり)「どんつく」

荷持どんつく 巳之助
親方鶴太夫 松緑
若旦那 海老蔵
太鼓打 亀寿
町娘 新悟
子守 尾上右近
太鼓持 秀調
太鼓持 彌十郎
田舎侍 團蔵
芸者 時蔵
白酒売 魁春
門礼者 彦三郎
大工 菊五郎

 「名君行状記」は、これまで脇にまわることが多かった亀三郎丈がいい役をもらって、しかも好演していました。梅玉さんがリラックスして演技しているのも対照的で、器のおっきなお殿様に若気感もりもりで楯突いて、自分の小ささに打ちに召される若僧の役。いい感じでした。亀三郎を発見した…と思ったら、今度襲名なんですねー。大きくなれ。しかし、いい人材を見抜いて、失敗があっても決して見捨てることなく育てるというのがリーダーに求められる器量なんだと、真山先生に教わりました。

 「渡海屋」「大物浦」っていろいろ見てますが、仁左衛門さんがやると別なお芝居に見える。銀平は、ぎろりと相模五郎らに一瞥をくれるだけで、こってりとした黒漆の照りのようなオーラが放出される。深い胸の奥に潜ませた計略。颯爽と白鎧に着替えて登場すると、なんという神々しさ。4階席にいながら、その気品に打ちのめされました。
 結局、義経勢に返り討ちにあって満身創痍で戻ってきた知盛に、義経の腕の中に保護された安徳帝の「朕を供奉し、永の介抱はそちが情。けふ又まろを助けしは義経が情なれば、仇に思うな知盛」のお言葉…およよ…。そのあとの仁左衛門の入水落ちッぷりが…。
何しろ4階からですと、高い崖の上に乗った知盛は見切りなんですよぉ〜!思わず自分の体を床側へ90度曲げて(端の席で良かった)仁左衛門さんのお顔を拝んだ虫六です。
(いまさらの贅沢でくどくて申しわけないですが、この芝居は花道脇で見たかったよぅ〜!)

…果たして、知盛は海原に碇とともに身を沈めたけれど、一族の怨みの魂は昇天していって…今日この演目を観ていることの不思議を感じた虫六でありました。

 思えば、6年前の大震災のあの日、真っ暗な避難所で虫六子と夜を明かし、3月14日のチケットがとれてそれはそれは楽しみにしてた『絵本合法衢』はもう無理か…と絶望も口にできなかったことや、それまでのいろいろな価値観や将来に対する見当がもろもろと手応えを失っていく感覚に襲われる中で、その年の6月に仁左衛門さんと孫の千之助君が「連獅子」を舞うというので(ちょっと無理して)上京し、その舞台を拝見して、これまで自分が好きで信じてきたものがまだちゃんとここにあるということを感じ、言葉にならない自信と勇気をいただいたことも蘇りました。

 それから、安徳帝の右近君が巧かったなぁ。動じてないし、セリフは明晰だし、可愛いし…やっぱり天才っていうんでしょうね。感心しました。成長が楽しみですね。

「どんつく」は、踊りが得意な巳之助君の本領発揮!やっぱり力をつけている。もっともっと活躍して欲しいです。
ところで、「どんつく」って、太神楽の粋な太夫と田舎者の荷物持ち「どんつく」とがメインキャストなわけですが、これって、萬歳でいう太夫と才蔵ですよね。虫六が拝見した日は鶴太夫役の松禄さんの大道芸(玉入れ)がなかなか成功しなくてハラハラしました。練習不足でしょうか…、千穐楽の頃には上手になったかな。あれ、ぴしっと決めないと太夫のカッコ良さが出ないからね (´(エ)`;)

今回の「渡海屋」「大物浦」、幕見でみた呪いで言うのではなく、とてもいい芝居だったことには間違いないので、シネマ歌舞伎にしてもらえると望外の喜びです。まだ何回でもみたいです。

2017年3月13日月曜日

三代目の相棒

昨年12月の車検切れで成仏していただいた我が愛車の一世代Twingo君。


この前の車もグリーンのTwingoで、もうかれこれ20年以上もこの車種にお世話になっておりました。
オドメーター10万キロ越えで、1日に2回もエンジントラブルを起こすようになってしまい、さすがに運転するのが怖くって11月中も車庫におさまっていたのです。
しかし、買い換えの車がなかなか到着せず、それまで、実質的に4ヶ月ほど、この冬、虫六は健康志向の自転車通勤でありましたが…。(職場までほとんど上り坂道なので、しかも心臓破りの…正直、自転車は飽きてました。)

つ、ついに、昨日、新しい車がやってきました!

三世代のTwingoです。どんだけこの車種好きなんだって、周囲の皆さんには呆れかえられておりますが、いいもんね。

スペックや経済性より、デザインが(自分に)ぴたっとこないと、気分が乗らない虫六です。名前つけなきゃ…。

あう、ゆ、指の影が…。

2017年3月6日月曜日

2月に読み終わった本

2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:224ページ
ナイス数:12ナイス

ヌメロ・ゼロヌメロ・ゼロ感想
イタリアやヨーロッパの歴史がよく分かっていないので、ブラッガドーチョが追いかけていた陰謀論が果たして歴史にどのくらい重なるものなのかは分からなかったのですが(とほほ)、メディアの詐術や新聞が見出しの隙間に大事な真実を隠して人の関心をいかに反らしていくのかという手法などを、感心しつつ(よその国の大統領選挙や暗殺事件なんかの大見出しの影に自国首相にまつわるニュースは埋もれさせているのも同じだな…)なんて読んでいたら、最後の最後に、あー、これ小説だった…と、エーコの仕掛けた罠にはまってた自分に気がつきました。
読了日:2月19日 著者:ウンベルト・エーコ

読書メーター


楽譜自炊中

虫六がいまお稽古している曲は「太鼓の曲」という器楽曲なんですが、手に入る範囲では発行された三線文化譜(長唄三味線用の楽譜。表紙が赤いので「赤譜」と呼ばれています)が無いようで、先生から手書きの譜をコピーしたものをいただいたのですが、これがコピーを繰り返していてなかなか見づらい状態でありまして。…もうこれは自分で作るしかあるまいと、パソコンでただいま楽譜を自炊中。


あとから、兄弟子Kさんが自分で起こしたというとても整理された譜をいただいたので、とりあえずそれでお稽古しながら、また、それをお手本に起こしているのですが、やっぱり自分で譜を起こすと曲の構造も頭に入りいいみたいです。よし、やるぞ!

…しかし、この作業、手書きでやれば2日もあれば夜の内職でも仕上げられそうなんですが、使う身になるといろいろ「手書きの限界」を感じることもあり、印字で決定版を作っておこうと思ってしまったのが運の尽き…、イラストレーターで組み始めたらけっこう手間がかかるのね。以前に「春興」で譜を起こしたときも思い出せば大変でした。ひー、終わらんよ〜。音符が頭に入る前にこんがらがってます。

簡単に三線文化譜が書き起こせるアプリ、どっかにないものか…まぁ、普通に考えてあるわけないよね。地道にがむばりまーす。

2017年2月19日日曜日

中村屋のちびっ子襲名桃太郎公演をもったいないほど真ん前の席で

前段はいろいろあるのですが、とにかく虫六はその日、初台におりました。

「ぶどう通り」かと思ったら、「ふどう通り」でした。Σ(;・∀・)
そうか、お不動さんのお膝元なんだな…と思い、商店街のなかに不動尊寺を探してみると、ありました!幡ヶ谷不動尊・荘厳寺。まずは、お願いごと、お願いごと。

昔から江戸近郷の三不動(成田山、光明山、高幡山)の一つとして広く尊崇を集めた名刹で、『江戸名所図会』にも載っているとか。

それにしても、お不動さんのお膝元に東京オペラシティがあるのか、オペラシティのお膝元にお不動さんがあるのか、よくわかりませんナ。

というわけで、お不動さんは寄り道で、本来の目的地は初台のリハビリテーション病院です。こちらに、我が芝居小屋見物のご指南役でもあるN姐さんが入院しているので、お見舞いにまいったのですが、な、な、なんと、N姐さんはこのあと外出許可で、虫六を伴いつつ歌舞伎見物に行くということになっているのです。
大丈夫かなー、年の暮れに倒れて2週間も無間地獄を漂ったというのに…(本人は全然覚えてないらしいです。)お医者さんにリハビリのつもりで行ってきたらいいと言われたのだとか…。毎日のリハビリでお疲れ気味のN姐さんと、ちょっとハラハラな虫六と、そうとう心配顔のお母様とタクシーで歌舞伎座に。
いやー、黒い羽根磨きに関しては虫六も他人(ひと)のこと言えないと思っていたけど、上には上がいるものです。

とはいえ、中村屋のちびっ子襲名ですよ。三代連続の桃太郎。
しかも、会場でN姐さんのご親族もチケット買って待っていてくださり、な、な、なんと、虫六とN姐さんに回してもらったお席は…

最前列のど真ん中でした。

しえ〜、話題の襲名幕のゴシック体のお名前も角度がありすぎで、よく分かりませんです… (/ー\*)


江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎
平成29年2月2日(木)~26日(日) *虫六の観劇日は11日

【夜の部】
萩原雪夫 作
一、門出二人桃太郎(かどんでふたりももたろう)
三代目中村勘太郎 二代目中村長三郎 初舞台
劇中にて口上相勤め申し候


兄の桃太郎 初舞台勘太郎
弟の桃太郎 初舞台長三郎
お婆さん    時蔵
お爺さん    芝翫
息子勘作/鬼の総大将 勘九郎
嫁お鶴     七之助
犬彦      染五郎
猿彦      松緑
雉彦      菊之助
村の女     児太郎
村の男     橋之助
村の男     福之助
鬼       錦吾
鬼       亀蔵
村の男     彌十郎
庄屋妻お京   雀右衛門
吉備津神社巫女お春  魁春
庄屋高砂    梅玉
吉備津神社神主音羽  菊五郎

二、絵本太功記(えほんたいこうき) 尼ヶ崎閑居の場

武智光秀    芝翫
操       魁春
真柴久吉    錦之助
佐藤正清    橋之助
初菊      孝太郎
武智十次郎   鴈治郎
皐月      秀太郎

為永春水 原作・木村錦花 脚色
三、梅ごよみ(うめごよみ)
向島三囲堤上の場より深川仲町裏河岸の場まで

丹次郎     染五郎
芸者仇吉    菊之助
芸者米八    勘九郎
千葉半次郎   萬太郎
許嫁お蝶    児太郎
本田近常    吉之丞
芸者政次    歌女之丞
太鼓持由次郎   松之助
番頭松兵衛    橘三郎
古鳥左文太    亀鶴
千葉藤兵衛    歌六


本公演のことはニュースでも取り上げられ、特に勘太郎・長三郎兄弟の襲名&初舞台についてはドキュメンタリー調の追っかけ番組にもなり、「徹子の部屋」にまでご出演したりして大放出でしたので、今さらもありましょうが…。

一応、七緒八クンは平成中村座などで拝見してはいたけれど、目の前2メートルくらいの至近距離に、彼らが↑この格好でおりまして、もう可愛いのなんの。ヾ(´ε`*)ゝ 
テレビで見て想像していたより、ずっと小さいの。そのちんまいのが、白塗りして、この格好…本当に木目込み人形のようでした。フジの番組で、長三郎君はまだオムツしているとか言ってましたけど、それが一舞台やっちゃうわけですから、えらいよのう。有り難いものを見せていただきました。

ご本人達は、なにしろイノセントな存在ですから、少々自由な振る舞いをされても可愛いだけなんですが、まわりに控えるひとかど過ぎた役者のみなさんが面白かったです。もうね、大ご馳走大会!大薩摩では、鳥羽屋里長師匠がでてきちゃったよう!!
胃に穴が空きそうなのを堪えている勘九郎さんや心配半分に面白がっている感じの七之助さんはもちろん、お年玉いっぱいくれそうな大人の役者さん達がおめでたく楽しげに出演している感じ、また、会場全体が寿ぐ空気に包まれている快さは、いままで見た初舞台のどれよりも強く感じられました。

染五郎の犬彦、松禄の猿彦、菊之助の雉彦、面白すぎるでしょ。化粧や衣装も秀逸でした(特に雉)。

それにしても、舞台にあがっただけで、観客が大喜びして、刀を振っただけで舞台に揃った鬼が一斉にわぁーと倒れたりして…、まだ記憶も定かでないうちからこんな風に“快感”に訴える感覚を植え付けて、舞台慣れさせてしまうんだろうなー、とか思いました。
でも、勘太郎クンは表情をみていたら、ちゃんとお芝居していたし(しかも愛ちゃん似で美形)、長三郎クンは纏う空気が鷹揚でチャーミングで勘三郎さんを思い出させ、天然な人気者になる予感です。

いやはや眼福。
N姐さんも、「楽しみねー」と目を細めて楽しそうでした。

一応、リハビリでしたので、N姐さんとお母様は「絵本太閤記」のあとの幕間に、病院に帰って行かれきました。あぁ、姐さんとこうしてお芝居見れて本当に良かったし、この先この子らが花形役者になっていく姿をじっくり見届けましょうねぇ。などと、思いながら後ろ姿を見送り…、虫六はそのまま残って「梅ごよみ」を拝見。

辰巳芸者の恋の鞘当てを描いた世話物でしたが、勘九郎さんが(へぇ、ここで女形ですかー)。初めて見る作品でしたので、ちょっと珍しかったです。菊之助は一時期ちょっと太ったかな—と思っていたのですが、この役はとても綺麗で似合っていました。こういう徒な女形はぴったりだなぁ。



そして、ばたばたと最終のはやぶさに乗り、虫六の日帰り黒い羽根ツアーは終了したのでした。
(翌日はタッチ交代で、家人Tが、虫六子のアパート契約とデビッド・ボウイ展のため東京に出かけてゆきました。)

2017年2月12日日曜日

1月に読んだ本

2017年1月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1220ページ
ナイス数:15ナイス

ACCA13区監察課(6)(完) (ビッグガンガンコミックススーパー)ACCA13区監察課(6)(完) (ビッグガンガンコミックススーパー)感想
解けた解けた。クーデターも解けてみればずいぶん大げさな寸劇でしたが …。で、課長?!とりあえず、「P.S.」編がありそうなので、楽しみ。
読了日:1月31日 著者:オノ・ナツメ




ACCA13区監察課(5) (ビッグガンガンコミックススーパー)ACCA13区監察課(5) (ビッグガンガンコミックススーパー)感想
6巻出たので復習。
読了日:1月29日 著者:オノ・ナツメ







部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書)部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書)感想
お薦めされて一読。セクハラでやっかいなのは勘違いと恋愛の曖昧さ。被害に遭いやすいのは協調性があり相手に情緒的配慮ができる女性らしい。職場の上司や交渉相手、大学の指導教官など、メリットのある相手(尊敬するならなおさら)気にいられようと丁寧な態度は自然にとってしまうもの。それを、肉食系中高年男性は「俺、モテてる?」とミスキャッチして性的なアプローチに及ぶことに 。女性の中に違和感が生まれても、断れば気まずい事態が予想され、いまさらノーと言えないままセクハラに。でも男女のことはどこまでもグレーゾーンなんだろな。表に出ない事例もごまんとあるだろうし。

読了日:1月25日 著者:牟田和恵
谷崎万華鏡 - 谷崎潤一郎マンガアンソロジー谷崎万華鏡 - 谷崎潤一郎マンガアンソロジー感想
中央公論社のHPで月1回更新のまんがアンソロジーとして連載されていて高野文子さんの回などたまにチェックしていましたが単行本になったのでさっそく購入。作品タイトルページのフラクタル柄が凄いわぁと思ったら、「万華鏡」だったとあとで気がつきました。原作は知ってるのも知らないのもあったけど、それぞれの解釈が多彩で妄想も炸裂で面白い競作でした。個人的には耽美系の作品よりも、高野さんや山口晃さんの日常に向かう感性を切り取ったものが好み。「台所太平記」の磊吉先生のうさぎの被り物がかわいい。そして初さん好き。
読了日:1月16日 著者:榎本俊二,今日マチ子,久世番子,近藤聡乃,しりあがり寿,高野文子,中村明日美子,西村ツチカ,古屋兎丸,山口晃,山田参助

日本の身体 (新潮文庫)日本の身体 (新潮文庫)感想
期待通りどのインタビューも目から鱗で刺激的でした。尺八は身体を1本の筒と化して深い呼吸で演奏している話(中村明一)。双葉山の土俵際で力を抜いて、個体が液体になる感じに身体を使う相撲の話(松田哲博)、熊狩りの時期は山にまだ雪が残る4月下旬から5月初頭の2週間の間のみ!というのが実に理にかなっている話(工藤光治)、ブルース・リーの筋肉は人に触わらないと鍛えられない付き方をしてるそうな…などなど聞いてみないと想像も出来ないことあるものです。いかに自分が身体を意識してないか、三味線も上手くならないわけですねー。
読了日:1月12日 著者:内田樹

読書メーター

2017年2月10日金曜日

お三味線ケースの雨カバーを自作

今年の年賀状に何げに予告しておりましたが、今年の秋には大きな発表会がありまして、我が一門では先生から「勧進帳」やるわよ!って宣言され、去年から「瀧流し」の合方など気合いを入れて練習していたんですけども、ここに来まして急に「曲目変更!」の号令が掛かって、(ご無体な…ヽ(;´Д`ヽ)…)相も変わらずてんやわんやの今日この頃です。(モチベーション折れるわ—)。しかし、曲がった角の先にはこれまた難曲が待っておりましたので、気を取り直して精進あるのみでございます。

で、ちょっくら気分転換にひさしぶりにお裁縫などしてみました。

一昨年お三味線やさんから買った三味線ケース(三折用)の雨カバー、選択肢がなくて、いまいち柄が気にいってなかったのです。でもお値段の割に単純な作りだったので、自分で作れるなぁーと思っていたのでした。

町の手芸屋さんでラミネート生地をみつけましたので、さっそく運針。

型紙なしで、ケースを実測しながら一発勝負。

すこし生地が柔らかめだけど、雨カバーだから良しとしよう。折りたたんで小さくなるし。せっかくミシンを出したので、ついでに他のものも作ろうかな…と、縫い物ブーム到来の予感です。

2017年2月9日木曜日

オリーブ剪定してみました。

仙台も雪が降ってやっと冬っぽくなってまいりました。
今年は貧乏くさい冬がこいをやめて、ベランダ栽培のオリーブのために大盤振る舞いで温室をしつらえてやったのですが、

 なんだか温かすぎるのか、冬だってのに妙に枝が伸びてきまして、ビニールを突き破りそうになってしまったので、先週の日曜日に剪定をすることにしました。いちおう2月は剪定の時期らしいの。

ビフォアー状態の写真を撮り忘れてしまったんですが…、
枝振り見ていたら生け花しているときの手つきになってしまい、面白くなって、ついつい大胆に切りすぎてしまったかな。


もしかしてさっぱりしすぎ…?ちょっと不安。
でも、オリーブは丈夫なので、剪定には正解も失敗もないそうです!(ほんとかー?)
暖かくなったら、また枝を伸ばしてくれるでしょう。

で、このところピン留めなしでは暮らせないほど髪が伸びていたので、自分もさっぱりしようと、御用達の美容室に予約の電話を入れたところ、今日は満員だから別な日にしてもらえると助かりまーすってNGだされて、さっぱりさっぱりできなかったって、オチでした。今週末は行けないので、伸びた髪のまま2週間ストレス抱えるのかぁー。

2017年1月7日土曜日

12月に読んだ本

2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:317ページ
ナイス数:14ナイス

猿の眼: 僕ノ愛スル器タチ猿の眼: 僕ノ愛スル器タチ感想
骨董好きはドラマ「白州次郎」で青山二郎を演じたのがきっかけとは驚き。あの役ハマってましたので。とはいえ、身銭を切って審美眼を養う骨董の世界、易々と入り込めるものではありませんが、そのあたりのドキドキが猿之助といえどもあるんですね、笑。茶道誌に2年間連載されたというエッセイは、ちょうど亀治郎から猿之助に襲名する時期でもあり、興味深し。そして最近はやや熱も冷めて…と言ってしまうところが、また猿之助らしい。それにしても趣味の良い楽屋だなぁ、壁には千住博の「ウォーターフォール」のリトグラフ…こんな部屋に住みたいぁ
読了日:12月27日 著者:市川猿之助

まっぷたつの子爵 (1971年) (文学のおくりもの〈2〉)まっぷたつの子爵 (1971年) (文学のおくりもの〈2〉)感想
30年ぶり再読。トルコ軍とキリスト教徒の戦いで砲弾をあび、真っ二つにされ(!)人格まで≪悪半≫と≪善半≫に別れてしまったメダルド。本来は一人の人格には善も悪もどちらともいえないものも分かちがたくあるものなれど、置かれた世界や社会によってそれが引き裂かれてしまう怖さ。戒律主義者となったユグノー教徒も、快楽に耽る癩患者も、人を殺す道具と知りながら精巧な絞首台造りに腕をふるってしまうピエトロキョード親方も。それにしても、頭の先から包丁で切ったみたいにメダルドを割って表現してしまったところがカルヴィーノ凄い。
読了日:12月7日 著者:イタロ・カルヴィーノ

読書メーター

2017年1月1日日曜日

2017年、今年もよろしくお願いします

あけましておめでとうございます。

いつも拙ブログにおつきあいいただきありがとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。


今年は、今年こそは
お稽古も、ブログ更新も
マメにしようと思っております。(新年の誓い)

この秋には気合の入る舞台が↑まっとりますので、
サボっている余裕はありませんです!がんばります。

2017年元旦