2009年11月28日土曜日

クマガイ節・啄木評伝

杜の都の演劇祭2009で、相棒クマガイ社長が啄木の評伝をリーディング劇に演出するというので、家族で見に行きました。
プログラムは、「金!〜評伝で綴る啄木〜」
http://www.morigekisai.com/stage_info/B/b_about.html

会場は、「晩翠草堂」。詩人・土井晩翠の旧居跡です。夜で、うまく撮れませんでしたが、周りはビジネスビルやショッピングビルが林立する通りに、時間が止まったように建ってる昔ながらの住居。戦前はこんな佇まいの家が建ち並んでいたのでしょうか。

土壁の部屋に、晩翠先生が息を引き取ったというパイプベッドが置かれています。その前に朗読者2名の椅子が置かれていました。今日は最終日で20名ほどの定員はすでに満席で、うしろに立ち見も出るかも…ということでした。

席に着くと、お茶とはっと汁が出てきました。ケータリングは、S文学館の名物レストラン・杜の小径から、店長のM山さんが作ってくださったもの。ちょうどおなかもすく時間で、寒いところを自転車で移動してきたので、暖かいはっと汁が五臓六腑に染み渡って旨かった。

朗読劇は、最終日ということもあってか、出演者のお二人もテンションが上がっていて、緊張感がありましたが、綱渡りの啄木と節子の人生と重なって伝わるものがありました。啄木って、生意気で才能はあるけど、情けなくて、エゴイストで、ちっぽけなヤツで、絶望と節子に対する執着やあがきが哀しい。そこがクマガイコウキの共感を得たのかな?まるで、クマガイさんが創造したような彼の世界観にはまる人物として浮き上がってきて、とても面白かったです。そして、清貧の中で「いちごジャム」を探して奔走する節子のどうしようもない健気さが美しいなぁ。
死に瀕した啄木と、トロリと甘露な「いちごジャム」との対峙が、クマガイコウキの詩人たる才能を感じるのでした。

そして、終盤の不協和音のように延々と読み上げられる節子の金銭出納帳の無機質な金額メモ…(クマガイさんベーシストだもんね)と、「ひこうき」全篇の朗読。秀逸な構成でした。

このところ仕事が切羽詰まっていて、うっかりするところでしたが、見逃さなくてホント良かった。

帰りは遅くなったので、外食!ってことで、久しぶりに「うまい鮨勘」一番町店へ。はっと汁で小腹が出来ているにも関わらず、ついつい食べてしまいました。いつ来ても、鮨勘は満足度高いです。

写真を撮っていたら、板前さんが卵焼きを1コサービスしてくれました。
うひょ〜、虫六子儲けましたな〜。

帰宅したら、家人Tはさっそく「渋さ知らズ」のCDで、室舘あやさんの「ひこうき」を聞き返してました。同じ詩なのに違って響いてくるのが不思議です。

2009年11月27日金曜日

都バスの車窓から

東京に出かけた時の平日早朝の移動は、バス利用がお気に入りという話を先日書きましたが、思い出したように車窓写真をご紹介。

これ、錦糸町駅ですね。日暮里・浅草行きは大きい方の南口バスターミナルじゃなくて、駅向こうの北口ターミナルから出てました。北口にヌッと存在するモニュメント。
米国のパブリックアーティスト、ローレン・マドソンの作品で「音楽都市」がテーマだそうです。
錦糸町って音楽都市だったのですね。

大きな橋の袂であたりで、突如ヌッと出現した建築途中の建造物。
奇妙なり〜。
こちらは浅草で有名な某ビール会社の屋上のモニュメントですが、こんな風に突然ヌッと出てくるとビックリします。

たった1路線の移動でしたが、奇妙な風景がいろいろありました。へんな街だな…東京って。

2009年11月26日木曜日

オリジナルCD完成!…と同時に封印か?!

じゃーん!ついに「松の会」の録音CDが完成しました。

さすが、SONY-PCM-M10は音質いいですね。ビックリしたのは、周りのざわざわなど雑音がほとんど入っていないこと。専門的なことはよく分かりませんが、不肖虫六の痩せた音色や狂った勘所もリアルな音質で痛いほどばっちり録音されていました…ヾ(*゚A`)ノ 本番の前に自分の演奏を録音して聴かなくて、本当に正解でした。メンタルな意味でダメージでかすぎ(u_u。) 

編集するためには聞かざるを得ませんでしたが、自分の演奏は笑って聞けるその時までしばらく封印かな…(汗)。でも、「初心忘れるべからず」じゃないけれど、自分の肝を冷やすのにいいかも?などと、自虐的な発想もしてみたのでした。

それはそうとし、諸先輩方の全演奏を録音したので、全部書き出して記念CDを作成しました。

CDプレイヤーでも聞けるように、贅沢音質で.m4aで書き出したら、ファイルサイズが大きくなって、3枚組になりました。3枚用のケースを買って表紙までつけてオリジナルCDを作成!我ながら、手が込んでいるなぁ。(時間あればデザインも懲りたいところでしたが…)

今日は仕事帰りにお稽古だったので、師匠にお渡ししようとちょっと焦って仕上げたのでしたが、夕方師匠からメールが来て、お稽古日が延期になりました(爆)残念!

2009年11月25日水曜日

銀杏並木

仕事の用事でプレスリリースを投げ込みに役場街の記者クラブを梯子しました。

駐車が面倒なので、移動は自転車です。今日はけっこう暖かい。S市はケヤキ並木がよく知られているけれど、街路樹は銀杏並木の方が多いように思います。この季節、町は黄色い光のグラデーションできれいです。

ですが、銀杏の木なので、実も落ちてくるわけで、町中が(○ンチの)芳しい香りに包まれております。

2009年11月23日月曜日

月と木星

11月23日、今晩、月と木星が大接近するらしい。

と、ラジオで聞いたので、夜空を眺めたらなるほど向かい合わせでランデヴー中でした。秋空はスカッとして星観察にはいいですね。

S市上空の木星と月です。木星見えるかな?22時には沈んでしまうらしいです。

ところで、めっきり寒くなって虫六の機動性能が50%減退する季節になってしまいました。愛車ピエールも冬仕様で、今日タイヤ交換してきました。ちょうど1年点検でしたのでバッテリーも交換して、ひとまず安心ですかね。

2009年11月21日土曜日

浅草仲店通り「助六」さんで赤フクロウをゲット

歌舞伎詣で2日目の新橋演舞場に行った日は月曜日だったので、通常勤務の銀子さんと一緒に朝早く家を出ました。

で、花形歌舞伎まではずいぶん時間があったので、浅草にお参りしてから行くことにしました。

東京の朝の通勤ラッシュに会うのが嫌なので、平日の朝の移動は路線バスを使うことにしています。これは、へっちさんからご指南いただいた方法。ほとんど座っていけるのでGoodです。世の中の人はお仕事ですが、私はお休みなので、時間気にしなくていいし…。ちょっとした小旅行気分です。で、浅草にも錦糸町経由でバス移動。

9時頃着いちゃいましたので、仲店もやっていないかな?と思っていたら、浅草はけっこう朝が早いです。お店も半分以上開いているし、観光客もいっぱいいました、朝から揚げまんじゅう食べてました。

で、浅草寺にお参りして、お馴染みの(いえ、虫六が一方的にですが)仲店通りの「助六」に。
http://www.nakamise-tu.com/tenpo/sukeroku.html

「助六」は江戸縁起玩具のお店ですが、ここのちいちゃいおもちゃが好きでして、浅草に行くたびについ1つ買ってしまいます。この日は、虫六が秘かに(でもないけど)コレクションしている「赤フクロウ」の「とんだりはねたり」が出ていまして、思わず即買いでした。

かわいい。

竹板のところにバネ(籤と糸ですが)がついていて、ポン!とひっくり返って、フクロウの頭が飛び上がります。素朴ですが、なんとも愛嬌があるおもちゃです。

去年、虫六子にも干支の「イノシシと定九郎」のを買ってやりました。(もちろん、忠臣蔵五段目がモチーフですね)全部揃えたいところですが…、楽しみにちょぼちょぼ買ってます。

2009年11月20日金曜日

特急“燕”とその時代

いつもお世話になっている紙芝居師のUさんからお便りが来て、新橋にある旧新橋停車場・鉄道歴史展示室で、「特急 “燕” とその時代」という展覧会が開催されていたことを知りました。


が〜ん。とある理由で、できれば見たかったな、この展覧会。しかも、Uさんによれば、永松武雄の紙芝居「黄金バット」の原画も展示されていたらしい…_| ̄|○

銀座・新橋と言えば先日足を運んだばっかり… ( ̄Д ̄;;、なにやってるのか〜虫六?!

期間は8月4日〜11月23日までした。はっきり言って、見に行くチャンスは何度もありました。おのが錆付いたアンテナに反省するのでありました。…っていうか、最近、美術館にも足が向いていなんですよね。

2009年11月18日水曜日

松丸本舗で待ち合わせしたい

せっかく上京したのでということで、東京駅丸の内口のオアゾビル丸善4階にある「松丸本舗」に寄ってきました。


スーパー編集者・松岡正剛氏がプロデュースする書店です。
まるで松岡氏の書斎かと思う「書籍の森」のような空間に、魅力的で大量の書籍が、するどい表題のもとにカテゴライズされ、一瞬「これって売り物?」と思うような感じでたてよこに(無造作に)置かれていて、とても刺激的でした。

最近はホームセンターや文房具店だと時間はかなり潰せるという感覚があったりしましたが、「そうなんだ!昔は本屋で1日潰せたんだった!」という、タイトルだけで知った気になる感覚や立ち読みの快楽をリアルに思い出しました。

さすがに本日中にS市に帰らなければならないので、気が気でありませんでしたが、こんな書店もうS市にはないよなぁー(だいたい人文書をまともに扱う書店がないのよ〜(;ω;))と思うと、本当に離れがたい空間でした。

あの、コの字型の棚板本棚も便利そうでいいなぁ。

ついつい衝動買いしてしまったのは、「日本の星 星の方言」(野尻抱影著・中公文庫)。松丸本舗で買ったという証拠で、普段はお断りしているブックカバーをつけてもらっちゃいました。

2009年11月17日火曜日

つらい疲れに…

東京から帰ってきたら、岐阜のKさんから荷物が届いていた。「ケンコーコム」と書いてあったのですが、何故か「ケンコーハム」だと勘違いして、「お歳暮か〜?なんで〜?ハムなら冷蔵庫でしょ…」とか盛り上がったのですが、開いてみたら、ハムではなく、「ショコラBB」でした。



ぎょ〜!! ( ̄◆ ̄;)
先日送った文書資料に誤字脱字が大過ぎて、本格的に心配されてしまったか(あれ、本当に3回くらい気を失いながら書いてましたから…爆)、先日の倒錯した夢の話題がいけなかったか…。
素直にありがたくいただいてしまいますが…これ、ジョークじゃないよね?

申し訳ないです。

でも、体力は落ちていますが、歌舞伎を見に行って存分に充電してきたので、精神的にはリセットしてますよ〜。

2009年11月16日月曜日

花形歌舞伎 in 新橋演舞場

歌舞伎座の今月はベテラン揃い…、そのワケは、

新橋演舞場に主だった若手のほとんどがご出演中だったりするからです。
せっかく上京して歌舞伎座公演を通しでみて、銀子さんちに泊めていただいたので、帰り足がもったいないと、歌舞伎会でチケット申し込んでみたら、翌日の新橋演舞場がけっこういい席がとれたので、「これは歌舞伎の神様がこの公演は見なさい」と行っているんだなと解釈して、昼の部に足を運びました。

新橋演舞場の花形歌舞伎 昼の部は、
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2009/11/post_16.html

通し狂言の「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」
薩摩源五兵衛/家主弥助:染五郎、笹野屋三五郎:菊之助、芸者小万:亀治郎
です。

通しでみたのははじめてでしたが、この話こんなに面白いんだったのか!!と発見がありました。

四世鶴屋南北の狂言で、「東海道四谷怪談」の後日談であり、かつ、「仮名手本忠臣蔵」の外伝として書かれています。また、当時人気のあった並木五瓶作の「五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)」の書き替え狂言でもあるという、綯い交ぜの世界観の中に描かれた作品です。

ちょうど歌舞伎座で「忠臣蔵」ですので、続けてみたら、タイムリープしたみたいで愉快でした。

花形というに相応しい瑞々しいオーラに満ちあふれた舞台で、人気も実力も有望な若手の集結ということもあり月曜だというのに満席です。物語は、だましたり、殺したりの鬱々とした世知辛い内容ですが、後味が悪くないのは、彼らの存在感が爽やかだからでしょうか。染五郎丈も線の太い立役が出来るようになって来たんだなぁ、亀治郎丈の小万も毒婦というより可愛い色っぽさが憎めない感じでいい(殺されるシーンの海老反り、美しかった!)、そして、菊之助の小悪党・三五郎が素晴らしい。彼は、お姫様だけじゃなくて、色悪をさせてもいいんですね〜!抗しがたい危ない魅力を放っていました。さすが音羽屋さんですわ、納得しました。(と、言うのも、前日の「忠臣蔵」でいちばん凄い!と思ったのは菊五郎丈の勘平だったからです。それまで、虫六のアンテナには菊五郎丈は引っかかったことはほとんど無かったのですが、これは目から鱗でした!)

そして、次は、
「四変化弥生の花浅草祭(やよいのはなあさくさまつり)」で、松禄と愛之助の踊りの競演でした。
どちらも家元ですから、達者な踊りでたっぷり楽しませてくれました。演奏も常磐津、清元、長唄と全部聞ける贅沢な作品です。早変わりもあります。最後の獅子の精の毛振りは、途中で拍手が鳴ってはやみ、鳴ってはやみで4回もわき上がったのですが、それはその間ず〜〜〜〜っと毛振りが続いていたからです。拍手をするお客さんの方がつかれているというのに…。
毛振りがすんで、双眼鏡でアップのお顔を拝見したのですが、顔色一つ変えていませんでした。汗すらかいてないくらい。驚愕です。特に松禄丈の動きは本当にきびきびしていて気持ちが良く、虫六の好みです。

夜の部もきっと面白いことだったに違いないと後ろ髪は引かれましたが、今年最後の放蕩を終えて、帰路につきました。満足したなぁ。


有楽町までぶらぶら歩いていたら、先日「ぶらタモリ」で紹介していた「朝日稲荷神社」を発見!お参りしました。


2009年11月15日日曜日

小春日和に忠臣蔵_歌舞伎座吉例顔見世大歌舞伎

綱渡りのスケジュールだったけれども、銀座にいきました。お、銀座に「うまい鮨勘」が!!!

歌舞伎座あと167日か…。
歌舞伎座の11月公演は「仮名手本忠臣蔵」です。
昨年の平成中村座で花道脇のお席をゲットできて1メートルの至近距離で仁左衛門丈の四段目の由良之助の駆けつけの場面を見てしまって雷に打たれまして ∑ヾ(*゚A`)ノ また、三プログラム見たおかげで通しで筋が理解できたこともあり、以来、はまりにはまって、帰ってから立て続けに「忠臣蔵」関係の本を4冊も読んでしまったのでしたよ。DVDも買ってしまいました。

とにかく、この作品は各段それぞれに完成度が高く、見どころもあり、また役それぞれにドラマがあって、濃密さにおいて並外れていると思います。

で、今回は全十一段から、二段目と八・九段目、十段目を除いた通し狂言です。

さよなら公演とあって、由良之助を幸四郎と仁左衛門、塩冶判官を勘三郎、早野勘平を菊五郎、お軽を時蔵と福助、寺岡平右衛門を幸四郎、一文字屋お才を芝翫、高師直を富十郎…と、おせち料理かフルコースディナーか…というような配役…凄いことになってます。大星力弥ですら孝太郎ですよ。

で、そのこと自体にはさほど魅力を感じたわけではないつもりで見に行ったのですが、これが予想以上に(というのも今考えれば僭越なんですが)素晴らしかったのでした。それぞれニンにあったはまり役を大事に大事に務めているが伝わってきて、ちょっと私も背筋をたださなければ…という感じになりました。ほんと、競演ですね。行って良かった!!(この公演については、思い出しながら小出しレポートの予定…予定です、あくまでも)


12月はクドカン歌舞伎にノダ歌舞伎で、すんごく面白そうなんですが、思うように休みが取れるかどうかも分からない上に、チケットの争奪戦が凄いらしいし、また、今年は散財しすぎているので、断腸の思いであきらめました。…で、新春歌舞伎の看板がでてました。今の歌舞伎座が閉じるまでにあと何回観に行けるのかなぁ?

っていうか、新春公演なんでこんなにお高いの?
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2010/01/post_52.html
松竹さん、阿漕すぎでない?

安齋氏の写真集に載っていた作品の展覧会も2階ロビーで開催中。


2009年11月13日金曜日

朝のお稽古

最近は帰りが遅いので、可能な限り朝(出勤前)練習するようにしています。

今日は、朝方すごーくシュールな夢を見て、起きたなりぐったりでしたが、出かける前に20分時間を作って練習。
勘所のガイドシールを全部はがしてしまったので、本当に音に集中しないとなりません。でも、それが面白くなってきました。朝の20分の集中。気持ちいいです。そして、お三味線に触っているのがとても楽しい。気のせいかも知れないのですが、ちょっとうまくなる予感が… ゜.+:。(*´v`*)゜.+:。


(おまけ)
今日のシュールな夢。

部署違いの同僚がお皿に牛肉をのせてやってきた。
上司Hが主催する研修会(合宿)でカレーを作って欲しいという。
すでに、その会場(古いセミナーハウスみたいなところ)にいて、なんでか私が炊き出し係になっていたようだ。
そこに上司Hが現れ、「俺、牛肉嫌いなんだよね〜」と肉をつまんで見せる。
で、「え?それじゃ、豚肉で作ればいいですか?」とか受け答えすると、H「カレーはホルモンじゃない?!」と!
うひょ〜、ホルモンでカレーって聞いたことなーい ∑(゚∇゚|||) と絶句する。
とにかく、買い物に行かないと…と、どこかのスーパーに入る。
スーパーのカゴを持って、売り場を歩いていると、そこは何やら特養老人施設のようなところで、お年寄りがマスクをして、熱っぽい感じで並んで寝ている。徘徊している人もいる。「う、インフルの患者さんだろうか…?しまったマスク持ってくれば良かった」とか考えながら、お布団の間をリアルな感触で歩く。
でも、なんでこんなところにいるんだろう?と焦り、スーパーは1階で、2階に入ってしまったと気づいて、慌てて1階の入り口を探して、がんがんいう鉄の階段を下りる…

というところで目が覚めました。
妙にリアルに覚えていたので、書き留めてみました。
冷静に思い出してみると、しりあがり寿的にシュールだなぁと。
これ、夢判断したら、どうなるんでしょうか?

2009年11月11日水曜日

お浚い会の音源を編集

今回、お浚い会に行くにあたって、買い物をしました。


じゃーん!SONY-PCM-M10、リニアPMCレコーダーです。
いままでお稽古も録音はポータブルMDレコーダーでしたが、音質に不満があったのと、うちに再生機がないので、そのポータブルレコーダーでイヤホンで聴かなくてはならず、複製も出来ないので、この際…と清水の舞台から飛び降りました。貴重な演奏会なので、ぜひ録音しておきたいと思いまして。

当日は、漆塗りの長テーブルの上に手ぬぐいを敷いて、全演奏を録音。

しかし、これを曲ごとのトラックに分けたり、不要部分をカットしたりして編集しなければなりません。ところが、レコーダーに付属でついてきた「Audio Studio 9」は、MacOS非対応!!レコーダーはMac対応と書いてあったので、買ったのに…なんだよ、それ?であります。

ちょっと途方にくれましたが、Mac付属の「Garage Band」でなんか出来そう…という気がしたので、ちょっといじってみたら、どうにか不要部分のカットや切り貼りくらいはできるようなので、これを使うことにしました。本来はいろんな音源などを使ってトラックミックスして楽しむソフトのようですが…ね。そこまでは、とりあえず必要ないので、取り説本買わなくても大丈夫そう。で、前半4曲を書き出し成功!少しづつ編集して、オリジナルCDを作るぞ!

どなたか「Garage Band」の達人の方、使い方を御指南ください。

2009年11月9日月曜日

一念発起_勘所のガイドシールを全廃するぞ!

お浚い会以来、初めてのお稽古がありました。

はじめに、先生から注文が…。
「(虫六)は、音は悪くないが(←ありがたいフォローです)、手元を見すぎる!一切手元を見ないで弾けるように訓練するように…。」と ∑(゚∇゚|||)。なんでも、東京の先生からもそのようなご教示があったとか…( ̄○ ̄;)!
がーん。

しかし、はじめて2年足らずの新参モノに、社中の枠を超えてご教示いただけるとは、何ともありがたいばかり!!虫六がんばります!

…というわけで、5月の家元の会までに、手元を見ずに弾けるようになるようにというハードルを用意され、新たなるお稽古の日々は始まったのでした。

去年のお浚い会の後で、勘所に5箇所ほど貼っていたガイドシールを2箇所(4と10)にしていたのですが、どうしても手元を見てしまうので、今日は一念発起して全部はがすことにしました。うひょ〜、緊張しますです〜(||li`ω゚∞)

2009年11月8日日曜日

どんとこい!大衆紙芝居まつり

大衆紙芝居ネットワークの定例会がありました。
今日の中心議題は、来年2月に予定している発表会の内容の詰めでした。

次の定例会は1月なので、当日の当番やら、展示や実演の内容やら、会場のレイアウトやら今回のうちに決めることはいろいろ。でも、みんな2月までに新作作ります!(*゚∀゚)=3と、(いつになく?)やるき満々です。うおおぉ〜、いい感じですねぇ〜( ^ω^ )と、虫六もなんだかモチベーションがあがりました。

のんきやAちゃんなどは、大阪の紙芝居講座に出席していた足で定例会に参加!みんなを感動させておりました!

そしてみんなで考えたイベントのタイトルは「どんとこい!大衆紙芝居まつり」。最長老のKさんの提案です。虫六が考えていたのは、「紙芝居まったり広場」とか「紙芝居見世物市」とか、なんとなくテンションの低いものだったのですが、全員一致でこれ!すごいな〜。せっかくの自主企画イベントなので、面白いものにしたいです。


うちに帰ると、パソコンのキーボードの上に小さな連獅子が乗ってました。虫六子が暇にまかせて折ってくれたらしい。ヒマだったんだね〜 (=´Д`=)、ありがとよ〜。(ネタは札付き母親・虫六の歌舞伎座土産ですけどねー)

2009年11月7日土曜日

新型インフル陰性

昨日、虫六子が熱を出して、学校から早退させられてきた。

正直いって、すごく忙しい。とんでもない事態です。
とりあえず事情を話して、午後の仕事を1つキャンセルさせていただき、夕方前に家に帰って虫六子を病院に連れて行きました。

いつもの掛かり付けの小児科が午後休診だったので、あてもなく近所の内科に飛び込んだのですが、新型インフルの疑いがあるので、通用口から物置部屋のような部屋に入れられ隔離されました。私は付き添いで熱はないのですが、一緒に同室に隔離され…。こんな密閉された空間に、インフルかもしれない子供と一緒に幽閉されて、どおよ?と恐々としてしまいました。(マスクはしていたけども)子供も精神的に不安だろうから、そばにいなければならない…というのは分かる。しかし、いま自分がインフルで1週間休んだら、次の○○○は完全にアウトです。別の意味でも不安は募るばかり。子供の方は少し熱が収まっているものの、この物置小屋に押し込まれているストレスで機嫌が悪い。しりとりをしながら気を紛らしてやりました。

で、鼻の奥まで綿棒を突っ込まれて、ウィルス検査をした結果、新型インフルは陰性と出て、ホッと胸をなで下ろしたのでした。一般的な鼻水の薬と、解熱薬を処方してもらって帰りました。

しかし、この日はそれで終わらない。
そのあと、虫六子を家に置いて、約束していた仕事を片付けに職場に戻りました。なんだかなぁ。

2009年11月5日木曜日

なつかしの売り声

いつもお世話になっている浅草雑芸団の上島さんがせんだいメディアテークで公演するというので、午後休を取って見に行きました。午前中に仕事の案件を3つ片付けて、ちょっと出るのが遅くなり、ぎりぎりで入ると、1階の会場で上島さんが準備中。間に合った!

いまメディアテークでは、仙台市歴民俗資料館の開館30周年記念イベントでサテライト展覧会「なつかし仙台」を開催中。

メインコピー「あのころ君は若かった」。…スパイダーズですか?


手前にどどーんと貨物自転車!普通にかっこいいです。


上島さんの名調子。イベントタイトルは「なつかしの売り声」
飴売りの口上からはじまりはじまり。坂野比呂志先生から最初に教えをうけた芸が「げんこつあめ」の囃子太鼓だったそうです。で、「よかよか飴売り」→「物産飴」と続きました。

飴売りのあとは「ぼてふり」の口上。天秤棒でかつぎなら振り売りする商売ですね。朝一番からやってくる時刻を追いながらクイズ形式で紹介しました。「シジミ・アサリ売り」「納豆や」「苗売り」「金魚売り」。

お次は、なんと顔ハメ看板を使って、江戸〜明治の職業風俗を紹介。
これは「ほおずき売り」「手遊びひょこたん」「糊売りばあさん」「お釜おこし」「石見銀山鼠捕り」「日本一薬館・オイチニの薬売り」。
手風琴を鳴らしながら唄うオイチニの薬売りの口上(?)は、そのまま今でもコマーシャルに使えそうなくらいキャッチ—でした。

締めは、山徳・薬研堀の七味唐辛子(浅草の七味唐辛子)は、蘊蓄の口上を唱えながらその場で調合。香りが市販品とは全然違ってビックリです。お客さんも思わず身を乗り出してきます。
日本の三大七味唐辛子とは(海外にあるのか知りませんが)、この薬研堀のと、長野善光寺の七味唐辛子と、京都清水の七味唐辛子だそうです。
七味唐辛子って漢方薬だったんですね。薬つながりで奥州白石の「孫太郎虫」の口上も聞かせてくれました。

貴重な芸能をありがとうございました。

それにしても平日の午後…、私は午後休取ったので聴きに来れたのですが、お客さんは決して多いとは言えませんでした。ものすご〜くもったいない感じでした(爆)

2009年11月3日火曜日

ゆきち(金魚です)巨大化…

お浚い会が終わって、脱力のあまりなんもする気がおきませんでしたが、モーレツにマンガの一気読みをしたあと、ふと我に返って金魚の水槽掃除をしました。


なにしろアオコが水槽の壁四面を覆い尽くして茶色くなっていたので、金魚が病気になりそうだと、不安がってはいたものの、それを実行する時間が取れなかったもので…。

徹底的に掃除するため、ゆきちを一旦バケツに移すと、「あれ?こいつ育ってる…」。夏の間、掃除を怠っている後ろめたさだったか、無意識に気前よく餌をやっていたかな…とも覚えがあるのですが、なんと言いますか太らせちゃいました。しかもかなり。

ありゃりゃあ、これは明日からダイエットでしょうか?でも、いったん育った金魚が小さくなるって話も聞いたことがないなぁ。

2009年11月2日月曜日

10月に読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1078ページ

琵琶法師―“異界”を語る人びと (岩波新書)琵琶法師―“異界”を語る人びと (岩波新書)
盲目の芸能者が伝えてきた「モノ語り」芸能のなかでも最も深い歴史をもつ「琵琶法師」。著者の30年以上にわたる文学・芸能研究の出発点になったテーマだそうです。主客が混交し、語り手の〈個〉を超えて発せられる平曲の文体生成の秘密や、声の文化として口伝で伝えられてきた「モノ語り」が正本(テキスト)の成立で権力に結びついていく有り様、琵琶から三味線に伴奏楽器が変わり浄瑠璃が発生、さらに地方への伝播・変容にまで言説はおよびます。非常に濃い内容。付録の山鹿良介氏「俊徳丸」見たいのにうちは8mmDVDに非対応で悔し涙。
読了日:10月17日 著者:兵藤 裕己

百物語 下之巻百物語 下之巻
『百物語』下巻は53話〜99話まで。怪談会の作法に則って最後の1話は語られません。そう考えると、読む側の作法としては上下巻を徹夜で一気読みして朝を待たねばならなかったのか…。怖くて奇妙な怪異噺ばかりなのに、語るお江戸市井の方々はその不思議な物語を平気で日常に受け入れている。そんなところが日向子氏のお江戸観なのでしょう。99話の間に氏の画力が上がっているのも凄い。後半は野心的に試す試す!筆あり、サインペンあり、チョークあり…絵師・杉浦日向子の試行錯誤も見どころです。もっとやりたかった仕事があったんだろうな…
読了日:10月12日 著者:杉浦 日向子

百物語 上之巻百物語 上之巻
伽羅の芳香と共に語られる99話の怪奇譚。文庫版が出ていた故・日向子女史の『百物語』が単行本で再版されました。採取された摩訶不思議な物語もさることながら、骨太の絵は氏の本務が漫画家であったのだ(!)ということを再認識させる創意にあふれた作品です。
読了日:10月11日 著者:杉浦 日向子

「わざ」から知る (コレクション認知科学)「わざ」から知る (コレクション認知科学)
近代教育の学習メカニズムとちがって、日本の伝統芸道には「わざ」を習得するための特別の方法があるらしい。弟子は師匠の「形」の威光模倣から入り、繰り返しを重ねて、文脈全体を取り込み、解釈への努力によって主体的な動き_「形」のハビトス化というそうです_にしていくことで、それが「型」となるとのこと。「わざ」習得の到達点は「間」の体得で、その習得プロセスには記述言語や科学言語とは異なる特殊なことば(「わざ」言語)があるそうな。この具体的な言葉がもっと知りたかったけど、論文だからそこまで要求出来ないですね。
読了日:10月06日 著者:生田 久美子

読書メーター

今月はお浚い会を控えて、読書がすすみませんでしたな…。反省。

2009年11月1日日曜日

松の会

10月31日。いよいよ、お浚い会の日が来てしまいました。松永圭江先生が主催する「松の会」で、今年で11回目を迎えるそうです。

圭江先生はお唄の先生で、我が師匠・忠美恵先生が三味線の先生なのですが、二人とても仲が良いので、合同でお浚い会を行っているそうです。初めて足かけ三年目の虫六はまだ二回目の参加で、右も左も分かりませんが、こういう発表の機会がないと必死で練習しなくっちゃ!というシチュエーションが求められないので、いい機会だなと思います。

演奏会といっても、ごく内輪な方にご案内をして、お茶お菓子などお出しして、吟味した小さな会場でまったりと演奏を聴いてもらうという趣向です。
去年は、人気芸者だった市丸さんの柳橋にある旧居をギャラリーにしたルーサイト・ギャラリーが会場で、隅田川を眺めながら…という趣向でしたが、今年は広尾にある有栖川「清水」が会場。ながーいテーブルについて、きれいなお庭を見ながら、お稽古の成果を聞いていただくという感じでした。お茶席とはまた違うけど、おもてなしの心得が大事にされているという印象。舞台でやる演奏会とはまた違う形態ですね。

私たちの一門はS市から出かけるので、ちょっとした修学旅行モードで虫六は師匠や姉弟子の尻尾について行動、演奏会もさることながら、いろいろな話を聞けて勉強させていただくことも多く、実りある楽しい行事です。

で、肝心の演奏の方は…出発ぎりぎりまで練習して行って、「手は覚えた!」と自分を信じていけるとプラス思考で暗示をかけて緋毛氈の上に上がったのでしたが、やっぱり緊張して一瞬シロくなってしまい Σ(;・∀・)、手がスコーンと抜けて、替え手の師匠の手を止めてしまう( ̄◆ ̄;)という場面もあったのですが、基本的に皆さん優しい人ばかりで、暖かく聞いてくれて、後半は師匠の上手なリードもあり、なんとか弾き切ることが出来ました…。なんだか、反省も、課題も山脈ができるほどたくさんありましたが、これでやめておこうというダメージはなく、前向きな気持ちで帰ってきた次第です。

やっぱりお三味線は面白いし、まだまだいけてないところはあるけれどそれも伸びしろなのだと思うと、有り難いしがんばらねば〜と思うわけです。とにかく練習しなくっちゃですね。

東京の皆さんも我が一門の姉弟子も、お上手な人ばかりなのですが、お互いのドキドキ感も共有できるので、みんな優しく気さくな方々で、新参の虫六は有り難いです。何より、あんなぶっちゃけた演奏してしまったにも関わらず、「音は良かった」と励ましてくれた我が師匠の心の広さ(汗)に感謝!!であります。

いまやちょっと珍しい趣味ですが、いわゆるプロの演奏家とは違う市井の人々の趣味芸能として長唄や三味線が好まれた時代は、耳も肥えているし難しさも分かる人たちがたくさんいて、玄人衆を支え、ついては歌舞伎や邦楽文化を支えていたのだなと思うのでした。


演奏会は「柔らかもの」と言われる染めの着物を着るのがスタンダードで、今回も皆さんの色とりどりのお召し物で目を楽しませていただいたのですが、(あ、二重太鼓はなんとか一人で着られました…(゚▽゚*;) )虫六的には、お弟子の演奏をサポートしたり伴奏したりする松永の教授陣のお召しになっている「黒紋付き」がなんと言ってもカッコイイのです。

松永の名取りさんの制服です。
かっこよすぎる〜。しびれまくりです。
(ちなみに、圭江先生のこの帯は主宰なのでちょっとイレギュラーらしいです。)


次は5月の家元の会。また東京だ!がんばって、練習と貯金しなくっちゃであります。(なぜこうも前向きか〜、虫六?)