2011年12月27日火曜日

玉三郎チャリティ対談

12月25日 S市内F崎デパートにて、「板東玉三郎チャリティ対談」なる催しがありました。

前日はガスパ家酒宴にもかかわらず、翌日は早朝から整理券をゲットしにいくため、酒は控えめにした虫六。なにしろ先着200名で、整理券がなければ間違いなく門前払いだもんね。
しかし、寒波到来の昨今、病み上がりの身体で1時間も野外に並ぶのって無茶すぎるかなぁ?と、さすがにわが身が心配に…。ダメ元で、家人Tに「2千円でどおよ?」と代行を頼んでみたら、「やぶさかでない」との返事!!すまんのう…( ̄◆ ̄;)
てなわけで、1時間前から並んでもらい(配布開始は朝9時半から)、ゲットしてもらいました!「50番」指定席だそうです。ありがたや〜!

「わが心の歌舞伎座」展の関連企画で、玉三郎丈がS市まで足を運んでくれたということだと思いますが、対談のお相手がなぜか楽天球団オーナー・S田亨氏(むむむ、楽天のオーナーが歌舞伎ファンなのか?想像しがたいが…)。で、司会はおなじみなFM仙台のI橋恵子さん。
会場は想定通りびっしり(!)中年以上のご婦人達で満たされています。整理券1番をゲットなさった方は朝の5時から並んだとか。やっぱりいましたか、そういうコアなファンが!

対談の中味は…。予感があたって、玉三郎丈と楽天S氏に接点はなし。お互いに、野球しらない、歌舞伎みたこと無いという話ではじまり、玉丈のトレーナーが元・野球選手のトレーナーだったとか、S氏の奥さんが新国劇の俳優さんの孫だとか…この先どおなるのか?この対談は?
とりあえず、玉丈が全国でチャリティー公演をやって集めた募金を9月になってから東北各県の被災地に届けた話題(ひっそりとやられていて、地元紙も記事にしなかったのよね。)。
「やればやるほど自分の微力さを思い知った」と玉丈。でも、形にできることは限りがあても「被災地のことを忘れていない」という志があることをお伝えしていくしかない、と。玉丈は阪神大震災の時も行動しているし、中国公演の時に四川大地震にあい、急遽チャリティ公演にして支援活動をしている。今度の支援活動もそんな経験がこの行動につながっているのでしょう。かの梅蘭芳(メイ・ランファン)が来日した時に、ちょうど関東大震災があり、公演をチャリティにして募金を集めたそうだ。先達があるのだと。
しかし、簡単にやれることではないと思うし、本当にありがたいと思う。
歌舞伎座閉場後、玉丈は今年は基本的にオフにしていて、偶然歌舞伎公演の予定がなかった(そういえば、ほとんど舞踊公演でした)ので、行動できたともおっしゃっていました。

素潜りを趣味にしている玉三郎丈、海は大好きだが、人間は海には立ち向かえないという脅威も感じているという。「スローライフ・スローフード」の信条にもふれ、原発をいらないというためにはそういう暮らし方をしていかないといけないからと、部屋の電気を消しまくっている話。でも、劇場でいっぱい電気使うので大きい顔は出来ないのだけど…と(苦笑)。そして、最大の防災は「運命に立ち向かう覚悟する」ことだと。
とにかく、今年は芝居をすることに抵抗がありましたと言っていました。

対談時間45分のうち、半分くらいが楽天とI橋さんのS市被災してこうだった頑張ったという話に費やされ、ちょっと玉丈アウェー感漂う中、芸談や今後の活動をどうしていくのかという点に触れることなく、会場からの質問コーナーもなく、物足りなさを感じたのは私だけではないと思われます。
紛れもなく「玉三郎」を見んがため5時から並ぶような観客を集めているんだから、役者と観客の関係を承知して、中味も汲んでくれれば良かったのにね。

しかし、この対談をきっかけに、楽天球団とF崎デパートとFMせんだいあたりがスポンサーになって、玉三郎公演をS市で実現してくれるというなら、話は別です。大歓迎!!!
太陽光発電と蓄電池による特設会場を楽天球場内に設置し、玉丈の芸術監督による伝統芸能の祭典とか、妄想膨らみますが…、よろしくお願いしますよ。

追記)
対談中、I橋さんが震災の時に電気が消えて星空がきれいだったとか話しつつ、「辛かった経験ものど元過ぎればで、また便利な暮らしに戻れば忘れてしまう。マスコミに携わる人間として…」とかなんとかおしゃっていましたが、…誰が忘れるかよ!です。少なくても精神的に3.11の前に戻ることなんかできないと感じる程、我々は大きなダメージをうけてしまったのです。戻れるわけないのです。あの震災を目の当たりにした人なら別の場所からスタートせざるを得ないと考えるのが当たり前ではないでしょうか。しかし、そんな暮らし方の仕組みを変える話以前に、私たちは取り戻さなければならないものがあるように思います。
あのあと、(スポーツは例外だったらしいけれど、)エンターテイメントはこの事態に…という後ろめたさでそれを求める心にブレーキが掛かっていました。本当に好きなものが心から楽しめない状況、…しかし、9ヶ月が過ぎて、今回集まった人たちは、こんなことが楽しみにできるくらい「心の余裕」が生まれてきたんだと思います。それは、ほんとうはとっても大事なことであるはず。
だから、仲立ち役の方は、できれば役者と観客とをもうちょっと交感できるよう運んでいただきたかったなぁと思ったのでした。

そして私としては、「私たちはもう大丈夫なので、玉三郎丈にはご自身のお仕事を心おきなく全うして、良い芝居や舞踊を沢山見せて欲しい」と伝えたかったのです。







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