2013年10月29日火曜日

長唄・松の会2013

10月26日に恒例の松永圭江先生主宰「松の会」の発表会がありました。

ご祝儀曲の「松の緑」で幕開きです。(虫六はでておりません)

我が一門も参加で、虫六の順番は、真ん中あたりで「岸の柳」。

今年という今年は…、(言い訳にしたくないのですけど)仕事が忙しくて休日出勤の影響でお稽古に参加できなかったり、自主練も思うに任せず、このまま本番を迎えたら白いパニックに襲われること間違いなしという状況だったのですが、先生のご英断で1週前に「譜をみていい」との指令が下りまして、また三下がりへの変調のところも抜いて、「とにかく音を作る、きれいな音をだす、張りのあるバチづかい、勘所をずらさない」に神経を使うことにミッションをシフトして臨むことになり(それはそれで大変なんですが…)、なんつうか虫六的には本番を迎える前から‘たすきを渡せなかった駅伝選手のごとき敗北感’…。

しかし、失敗も負け感もすべて経験は芸の肥やしなので、悔しい思いを胸に精一杯頑張りました。直前に松永直矢さんの助演で替え手を入れていただけることになり、演奏に華やかさや厚みを加えていただき、お唄も圭江先生のほか、姉弟子0さん、兄弟子Kさんにも唄っていただいて、3枚3挺!贅沢な布陣です。一応ホワイトパニックにも襲われず、演奏自体はクリアできまして、……まずは良かった。そして、忠美恵先生、助演いただいた皆さまありがとうございました。

くどいですが、反省点天こ盛りなので、「岸の柳」3年以内にリベンジさせていただきます。(と自分に誓うのでした)

それにしても、自分の演奏があると直前までそのプレッシャーでいっぱいいっぱいで、他の皆さまの演奏もまともに聞いていないのが、毎回残念なのでした。今年もプログラム後半のみなさんの演奏しか聞けなかった(涙)。聞き逃したみなさん、ごめんなさい。
(こういうのは仕事でも同じですね。自分が忙しすぎて余裕がなく、近くでもご同業のお仕事を観にいけてません。反省ですね。私だけでない感じはしますが…)

さて、今年の会場は、赤坂の料亭「赤坂金龍」
創業80年の木造数寄屋造りの老舗料亭ということで、普通に考えてこのような機会でもないと足を踏み入れるチャンスはありませんが、小津の映画に出て来そうな、いい感じの建物でした。外は台風の影響でしとしと雨でしたが、それも風情があって乙でした。

純和風の窓の向こうに赤坂の通りが見いる
廊下も畳貼り…。椅子席にお客様集中…。
こちらは楽屋に使わせていただいたお部屋です。
そんなわけで、発表会終了後は恒例の会食タイム。
やり終えた開放感も加わり楽しいひとときを過ごしました。
(鉄文智師匠、長崎くんち見に行きたいです!その折はご連絡いたします!)

【おまけ】お料理はもちろん和食会席でございました。写真はご遠慮しましたが、とりあえずお品書きだけ(笑)。スペシャルおいしかったです。フリードリンクのメニューなのに「越ノ寒梅」があったのには仰天でした。(飲まなかったけど)



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