2013年11月29日金曜日

PCが新しくなって困ったこと

パソコンがおニューになって、OSが新しくなっただけでなく、なんだかこれまで通りに行かなくなったことがありました。なんかね。




その1)
EPSONのドライバが、OS X Mavericks に対応していないっことで、これまで使用中のスキャナー(GT-F600)が使用不能に。
なんだそりゃ、ありえんわー、不調でもなんでもなかったのに!
買い替えか、ドライバがフォローするまで待つかで、思案中。
EPSONさん、よろしく頼みますよー。

その2)
前に使っていた機種までは、DVDドライバー内蔵だったのですが、いまどきのやつは、薄くてどこについてるんだ?と思ったら、標準装備でないんですね…( ̄◆ ̄;)
インストーラーもすでに読み込みずみで送られてくるし…。
基本的にデータのやり取りは、USBメモリ時代ってことですか?!

でも、ディスクにバックアップできないとか、読み込めないっていうのは話にならないので、外付けのDVDドライバを買ってしまいました。映像をやるわけでないので、ブルーレイディスクは、いらないと判断。
BD切り捨てると、OS X Mavericks対応機種のDVDで5〜6000円くらいで買えますね。

だって、CDもとりこめないと邦楽関係の音源はアウトです。ネット配信からもっとも遠いジャンル…。

それにしても、新しいiMacとその周辺機器はなんだか形状が薄っぺらいのでした。

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2013年11月27日水曜日

『鞍馬山』

とりあえずパソコンが生き返りましたので、ちょっと棚上げにしておりました、次の課題曲の蘊蓄を調べてみました。

さて、『岸の柳』につきましては、宿題残しつつお浚い会は終えた虫六ですが、まだこのまま『岸の柳』を続けるか、次の曲にいくかと先生に提示されまして、「とりあえず、岸の柳はリベンジしますが、その次の曲は決めて欲しい」とお願いしまして、じゃーん、次は『鞍馬山』と決定しました。



しぇ〜!『鞍馬山』は、今回、兄弟子Kさんがお弾きになった曲で、な、な、なんと《大薩摩》が入る難曲であります。がんばるぞ〜。

_____________________________

『鞍馬山』

安政三年 1856年
作曲 2代杵屋勝三郎

(本調子)
前弾
それ(合)月もくらま(鞍馬)の影うとく 木の葉おどしの小夜あらし 
(合)ものさわがしや貴ぶね(船)がは(川)(合)
天狗だふしの夥しく 魔かい(界)のちまたぞ恐ろしき
(合方)
ここに源家(ゲンケ)の正統(ショウトウ)たる牛若丸は 
父の仇(アダ) 平家を一太刀(ヒトタチ)恨みんと 
夜毎詣づる 多聞天 祈念のつか(疲)れ岩角に 
暫時(シバシ)まどろむ(合)肱まくら
(セリ上げの合方)
思ひ出せば 我いまだ三歳の時なりしが 母常磐が懐に抱へられ 
伏見の里にて宗清が(合)なさけによりて いのち助かり出家をせよと
當山(トウザン)の (合)東光坊へあづけられしを 数へて見れば一むかし
(合方)
十余年の星霜経れど おさなごころ(稚心)に忘れずして 
今 目(マ)のあたり(に)見たる夢 それにつけて
も父のあだ(仇)
(合方)
剣道修行なすといえども われ一向の生兵法(ナマビョウハフ)(合)
願へば神の恵(メグミ)にて 本望遂ぐる時節を待たん 
いでや琢磨の修行をなさん (合方)
木太刀(キダチ)おっ取り 身構(ミガマエ)なす(合)
時しも俄に 風起り 天狗つぶて(礫)のばらばらと 鳴動なして
凄(スサ)まじし(合)
遙かの杉のこずゑ(梢)より(合)又もや怪しの
小天狗
木太刀うち振り (合方) たちむか(立向)へば(合)
しや 小賢(コザカ)しやと牛若丸(合)
つけ入る木太刀を払ひ除け (合方)上段(合)下段 (合方)
早速のはたらき (合方)
勝負如何にと霧隠れ(合) 後に伺ふ 僧正坊(ソウジョウボウ)
優り劣らぬ(合)両人が(合)木太刀の音は反響(コダマ) 目ざましくも
(合)勇ましし (合方)
さしもの天狗もあしらひかね(合)跡を晦(クラ)まし 失せにけり
(合方)
跡を(合)晦(クラ)まし(合)失せにけり

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合方多し!これは、練習あるのみ…みたいな曲ですね。

浅川玉兎の『長唄名曲要説』によると、
「天狗を相手に剣道修行する牛若丸。短いがスッキリと気持ちの良い勇ましい曲、三味線は終いの方に弾き難い手がある。」と。

安政3年(1856年)11月市村座の顔見世公演で初演された「娼女誠長田忠孝(じょろうのまことをさだのちうかう)」の五立目のだんまりに使った大薩摩だそうです。常磐津の『宗清』の場面があり、常盤御前が向こうへ入ると舞台が変わって、鞍馬山の場となり、そこでこの大薩摩が始まって、稚児姿の牛若丸が肘枕で夢をみているポーズでセリ上がってくるという趣向だったそうです。前場面の宗清の情けで命を救われるくだりが牛若の夢オチという…、それで「だんまり」ということなんでしょうかね。夢から覚めて、暗やみの中で烏天狗との立ち回り…という展開なのか…。

河鍋暁斎「僧正坊 牛若丸」

どういうお芝居かというのは詳しく調べられませんでしたが、長田といえば、平氏に追われた源義朝が青墓の娼婦宿にいる愛人を頼って逃げていった先で、家来の長田の庄司忠致にだまし討ちにあって命を落とすというあの「長田」のことでしょうね。物語の舞台は義朝が殺されて頼朝兄弟の命乞い、源氏再興を誓って臥薪嘗胆…というところでしょうか。でも、「娼女誠…」というのは、義朝の妾の常盤御前が子どもを助けてもらうために清盛に操を犠牲にすることにテーマがあったのかもしれないです。なにしろ、常磐津の『宗清』は文政11年(1828年)に市村座で初演されているので28年もまえのヒット作のようなので。

牛若丸こと義経を演じたのは、18歳の河原崎権十郎。若き日の劇聖・九代目市川團十郎であります。烏天狗との立ち回りや、引き抜いて烏天狗→盗賊袈裟太郎(四代目小団次)や僧正坊→女盗賊お松(四代目菊五郎)という早変わりの趣向もあったとか。河竹黙阿弥の作という説もあるようですが、このお芝居、通しで観てみたいものです。

曲は「節づけがサラリとしていて割合に易しい」のだそうで、唄の方は初心者向けらしいのですが、三味線の方はお終いの方に「なかなか手のこんだ難しい所があるので、初歩の人には向きません」と!むむむ。

そうか、虫六もいよいよ中級に突入か(←ポジティブにやる気を奮い起こしている。)

まずは「大薩摩」を会得することが最大の課題でしょうね…。溌剌としなやかな牛若丸を表現できるでしょうか?!
(でも、少々苦手な色っぽい曲が続いていたので、この複雑な手をたくさん覚えられる課題曲はちょっと楽しみなのでした〜)


【今日の参考文献】
研精会譜『鞍馬山』(邦楽社 長唄新稽古本・吉住小十郎編)
浅川玉兎『長唄名曲要説』
『歌舞伎登場人物辞典』(白水社)
渡辺保『明治演劇史』(講談社)

2013年11月23日土曜日

データ転送中

やっと休日がやってきた。
今日は、家のものがそれぞれいないので、サクッと掃除をして、いよいよパソコンのセットアップ作業開始です。





面倒くさいのを覚悟して、お休みの日までペンディングしていましたが、箱を開けたら、厚い取り扱い説明書はおろか、保証書の類も入ってないんですけど…。
もう、登録済みなのか…(O_o)
うぬぬ。

しかも、無線LANの設定だけしたら、Timemachine(や前のパソコン)からバックアップデータを転送する?ってきいてきたので「する」ってことにしたら、いきなり転送がはじまったど。
アプリも、まとめて転送してもらっているんだけど、古いOS対応で使っていたヤツは不安だな。
どうなるのかな…(O_o)
まあ、設定があるんだから、何か不具合ないようにやってくれるんだろう…ということで、しばし、休憩。…っていうか、ほとんど何もやってないけどね。


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2013年11月19日火曜日

新顔到着

がぁー、いよいよ新しいiMacが配送されて来ました。
箱小さいっ!




すぐにセットアップしたいところですが、はじめると夜なべになることが予想されるので、週末まで我慢するのだ。
何しろ今はクソ忙しいので、体力の消耗は避けたい。
あと少しの辛抱だ…。


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2013年11月18日月曜日

私、カタイ女です。

音響的骨評価値判定検査というものを受けてみた。
いわゆる骨粗鬆症検診ってやつですね。

普段から丈夫そうだとは言われていますが、幼少の頃からの偏食やなにかで、体躯ノビノビと健やかに育ったわけでもなく(要するに小さい)、容姿や身体的機能にはコンプレックスこそあれ、褒められたことはない虫六ですが、なんと今日は褒められました。




えっへん。
音響的骨評価値、3.343。
数字だけ聴いてもなんのことやらですが、同年齢の値と比較すると130%、若年青年時の平均値と比較しても124%に相当するそうな!

ドクター「素晴らしいわね。何かスポーツやっているの?」
虫「いいえ、全く」
ドクター「食べものに気をつけてるのかな」
虫「そんなわけでも…(小魚好きじゃないし、カルシウム錠剤も飲んでません)」
ドクター「それじゃ先天的なものなのかもね。良かったね。」

ホネが硬かったのか…俺。

骨密度が高いから、なかなか体重が減らなかったのかな?
それとも、スチールショルダーと呼称されている肩こりが本格的に骨化しているとか…(ナイナイ(;^_^A )

しかし、肌年齢が若いとか、そういうのに比べて、「骨が硬い」っていうのは、自慢しにくいですかね。へへへ。

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2013年11月13日水曜日

犯人逃走中

今日のニュース見ましたか。S市のみなさん。




「障害容疑などで逮捕されていたドイツ人の男(25才)が、4階の取調室からはだしで逃走」とか。まだ逮捕されていないらしい。
やっちまったな宮城県警。

虫六、今日はお休みだったので、市中に出ておりました(パソコンを買いに銀行で預金を下ろしてAppleStoreに行ったら、カスタマイズに対応していなくて持ち帰れず、結局ネット注文…。下ろした現金を再び積みにいく情けなさ。ちい。それはそれとし…。)が、夕方、帰りにケーキ屋さんに寄ろうと路駐しようかなと思ったら、やたらとパトカーが多くて停め損ねたのね。

どうやら、この件でパトロール強化していたんですね。



犯人はこの人。ドイツ人の自称大学生(25才)らしいです。
人相悪そうでもないのに、何が起きたか、傷害事件とは。

実は、虫六のご近所では10月の末ごろから11月のはじめにかけて、物騒な情報が飛び交っておりました。
ある日、県警のヘリがやたら飛んでいて、かつ、留学生会館あたりに聞き込み捜査官がウロウロ。何やら、メガネの白色系外国人を探しているらしい、と…。で、その2日後、我がマンションの掲示板に貼り紙がしてあって、「このマンションの敷地内に窃盗犯が侵入し、警察が取り逃がして現在も逃走中とのことなので、ご注意ください。犯人は外国人…」とか何とか。物騒過ぎるでしょ!!と、住人のみなさん震撼してしまったという一件があったのです。

その後、その犯人が捕まったのかどうか、さっぱり情報が入らなかったのですが、どうやらこの人のようです。…でも逃げたのか。

緊張するなー。鍵閉めて寝なくっちゃ。


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2013年11月12日火曜日

フロントガラス凍結…(O_O)

がぁ、ついにこの季節が来てしまいました。
ちょうど12ヶ月点検のタイミングでしたので、昨日、早くもスノータイヤに履き替えた虫六カーですが、そのタイミングに合わせたように昨日から雪が舞い散ってきたS市であります。
寒いよう、嫌だよう。

で、今日は、仕事の打ち合わせをしなくてはならず、わざわざ休日返上で出勤していたのに、約束の時間になっても、丸投げ上司は来ず、連絡もなし。
いったいどうなっているのか。どんな言い訳を聞かされるのか…(−_−;)

なんとも締まりのないまま、ヤケクソのような残業をして、さぁ帰ろうと車に乗ったら…!



うへぇ、フロントガラスが凍っているではありませんか。そういえば、雪が降っていたのでした。
虫六カーのエアコンはおもちゃみたいなやつなので、すぐに暖気が出ず、冬はフロントガラスの氷を溶かすのに一苦労なのです。
残業帰りに一刻も早く帰りたいのに、寒いところで凍えながら氷が溶けるのを待つ季節がやってきてしまった…
うわぁ、嫌だ嫌だよう(>_<)


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IPadからの書き込みだと、なんだかつぶやき系になってしまうね。うむむ。

2013年11月11日月曜日

依存症だったかも

パソコンのない日々が続いております。
正確には、家人Tのノートをあけてネット検索したり、
30分も間をおかずにiPadでメールチェックしたりしているので、
ネット環境からは離れずにいるわけですが、
逆にそこまで依存体質になっていたかと、
今さらながら我を思い知ってしまう今日この頃…(; ̄ェ ̄)




そんなわけで、一刻も早くにパソコンを復旧せねばと、行ってまいりましたAppleStoreのジーニアスバーに。

結果をいうとですね、ソフト系のトラブルでもハードディスクが壊れているわけでもないけど、基板系が壊れている可能性ありで、部品交換と修理費で約6万円。
治ってもデータは残らないかも…と。とりあえず、タイムマシーンでバックアップあるので、修理じゃなくて買い換えかな?と、そのまま持ち帰りました。
もう、OSがバージョンアップできないくらい流れに乗れない機種になってしまったし、基板部品を変えても、いずれ他の古い部品にトラブルはおきそうだし、OS古いままだとセキュリティーにも不安があるしね。

震災の時も、あの雪崩を起こした荷物の中に頭から埋まりながらも、息を吹き返して、ブログ発信をしてくれた相棒でしたが、成仏してもらうときが来てしまいました。でも手放しがたいなぁ。、


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2013年11月8日金曜日

パソコンがお釈迦ってしまいました(T ^ T)

はぁ。出張中にiPadを使っていたら、最近でなくなっていた「simカードが入っていません」ちう忌々しいエラーがまた出まして、いつもの機内モードにしたりしてみたけど、今回は直らなかったので、うちに帰って復元用のバックアップをとってジーニアスバーに持って行くかと、その作業をしてましたら、突然、PCのモニターが七色のいや~~~~~~なザラザラ画面になったと思ったら、そこからフリーズ。
なんだか、もう二度と起動しない感じになってしまいました。




何がどうなったのか、よく分かりませんが、
とにかくパソコンがお釈迦ってしまったんだよ~~~~~~(T_T)

がぁあああ。

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2013年11月3日日曜日

10月に読んだ本

2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1175ページ
ナイス数:33ナイス

ちいさこべえ 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)ちいさこべえ 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
悪い人が出て来なくて、みんな一生懸命なのになんだか上手くいかないねぇ。大(まさる)のこともっと信じて頼りにしてやってくれよ、茂次!横浜のもゆうこさんも、茂次の周りはいい人ばっかりだよぅ。意地ばっかり張ってさぁ、焦れったいねぇ。しょうがないから、りつ、あんたがしゃんと支えてやっとくれ。てか。家事か…江戸時代も火事ばっかりあったんですよね。茂次どんどん追い込まれているなぁ。
読了日:10月17日 著者:望月ミネタロウ

ちいさこべえ 1 (ビッグコミックススペシャル)ちいさこべえ 1 (ビッグコミックススペシャル)感想
山本周五郎VS望月ミネタロウってなんだなんだ?という意外性で食指がのびましたが、なんだか面白いかも。「人情と意地」。死語になりかけている心意気を、何を考えているのか読めないけど意地を張ってることだけはわかる髭もじゃの若棟梁がどう紡ぎ出してくれるのかとても楽しみであります。望月先生のちっと変態っぽい(?)ユニークな感性も健在でした。そして、りつね、良いね。原作も読みたいと思いました。
読了日:10月17日 著者:望月ミネタロウ

へうげもの(17) (モーニングKC)へうげもの(17) (モーニングKC)感想
どうやったらでかい陶器を4つに割って小さい器にできるんだろう…。表紙のコンセプト「おせちも良いけどカレーもね!」だったのね(笑)。それはそれとし、南蛮人アダムスに解説した、古来より我が国の器物の装飾は渡り(使い勝手)より景を重んずる精神で、織部は渡り四分に景六分が信条。しかも、景は「一笑を得んがため」の成分大…というのが的を得ていてスッキリ。とはいえ、なにやら窮屈要素が世間を覆ってきているぞ、どうする織部?!
読了日:10月15日 著者:山田芳裕

チャンネルはそのまま!(6) (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)チャンネルはそのまま!(6) (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
お友だちに借りて読みました。なんか話が続かないぞ…と思っていたら、前の巻が抜けてました(とほほ…というより間が空きすぎて忘却気味)。小倉部長もお馬鹿枠だったのか。視聴率では完全に勝るひぐまテレビがHHTVに攻勢をかけるわけ、それは「反響率」。これはテレビ局だけの話しじゃないっすね。HHTVの総力を結集した「さくら食堂」生中継ドラマも熱くなりました。
読了日:10月12日 著者:佐々木倫子

神去なあなあ夜話神去なあなあ夜話感想
林業という馴染みのない生業が息づいている超魅力的な村の暮らしとそこで生きる人々の描写でどっぷり引き込まれた前作に続き、この村の魅力を100倍増しにする、秘話・裏話・伝承と赤松ツリーのクリスマス。そして、勇気の恋バナ。オコゼのエピソードが面白かった。それからなによりビックリしたのは、繁ばあちゃんが勇気のパソコンにログインしていたこと、ローマ字入力とか、パスワード入力とか、ハードル高いと思うのだけど、恐るべし繁ばあちゃん!
読了日:10月8日 著者:三浦しをん

読書メーター

あれえ、忙しすぎて読み終わってる本はまんがばっかりだなぁ…(苦笑)

2013年11月2日土曜日

日本シリーズで、狂気の沙汰デナイト

ふだん野球などみたことない虫六一家ですが、今年の楽天戦、とくに日本シリーズは魅せられております。東京ドームの第5戦の延長10回の逆転劇などしびれましたな。
先日も仕事帰りに近所の八百屋さんに寄ったら、「6時過ぎると誰も買いに来なくて参ったよ、ほら、道歩いてないんだもん。楽天戦はじまっちゃうからね…」とくどいておりましたよ。なんだか昭和のお風呂屋さんみたいだね。


そして、今日は田中先発で決めちゃえよ、日本一!だったのですが…。
神様はもうひと盛り上がり作ってしまいましたね。うぬぬ。

ところでさ、あした虫六の職場ではでっかいイベントがあって、職員総出で大した騒ぎなんですが…、例のおサボり丸投げ上司は別件の出張があるって責任者なのに不在を決め込んで今日から県外に行ったはずなんです。しかし、一部に土曜日の楽天戦のチケットを持っていると自慢していたという噂もあり…。

もしかして、丸投げご夫妻あのKスタの人の波の中にいたんでね?(まさか、お仕事放り投げて夕方とんぼ返り…まんざらあり得なくもないところが怖い)。
誰かの悪行のせいで田中が負けたんじゃないだろーな(怨)

それはそれとし、明日は楽天、勝ちますよーに。

【追伸】
ひょー、楽天勝ちましたね。昨日、伝説に成りきれなかった田中に決めさせるなんて、最後の最後まで魅せる野球をありがとう。第7戦・仙台Kスタでの日本一!活力も貰ったけど語りぐさになるドラマ性も経済効果も満点でした。星野監督、仙台で宙に舞えて良かったですね!心からおめでとうございます。
そして、田中…やっぱり大リーグに行ってしまうのでしょうか…。空前の野球人気到来の兆しなのに、寂しいなり。(11/3追記)

これはもはや国宝?_原鉄道模型博物館

ここだけの話、虫六のまわりには鉄道を愛することをライフワークにしている人がゴマンといる(…五万は言い過ぎだが百人はいるね)。その中でも、この人を知らない人はテツ業界ではモグリでしょ!?と言われるKさんという御大が、「この方の家を訪ねて模型を見たら、自分はもう模型はやらなくて良いと思ってそれ以来やめた」と言わしめた(つまり筆を折らせた)人物が、神戸の原信太郎という人物なのです。

横浜にある「原鉄道模型博物館」は、その原氏が製作・所蔵している世界一ともいわれる膨大な質の高い鉄道模型と関係資料コレクションを一般に公開する、昨年7月に開館した私立ミュージアムです。
開館の前から話題にもなり、オープンしても大人気で入場制限があってなかなかゆっくり見られないとの噂だったので、まだまだお呼びでないなーと思っていましたが、最近は落ち着いてきたと聞いて、ちょっと足を伸ばしてみました。

横浜…、久しぶりでいったらこんな風景になっていましたよ。みなとみらい周辺は月曜日なので、なんとなくビジネスモードです。もちろん、横浜といえば日本で最初に鉄道が開通した町なので、鉄道ゆかりの土地ってわけですね。

横浜駅から、はまみらいウォークと呼ばれている遊歩道を渡っていくと、横浜三井ビルディングという高層ビジネスビルの2階に原鉄道模型博物館はあります。

館内は、大きく2つのゾーンがメインで、原氏の自作模型などのコレクションの展示室と一番ゲージの蒸気・電気・トロリーの軌道が走る巨大なレイアウトです。
写真撮影が禁止でしたので、詳しくは館のホームページ参照で、ヨロシクです。

あの、ホームページの方をちらっと見ていただけば、原氏の小学校時からはじまる誰も追随できない破天荒な鉄道人生を垣間見ることができると思いますが、とにかくね、クレイジーですよ、この爺さん!
しかし、玉石混交の文化財から確かな目で本当に価値あるものを選び抜き守るのも、自らの財貨を惜しみなく費やすことができるごくわずかな好事家であり、原氏がその一人であることも確かです。
そういう意味で、このミュージアムに残された鉄道模型の逸品の数々は、世界の鉄道史を伝える上で、とても貴重な宝物だと思います。私がその立場だったら国宝に指定するね。

原氏の凄いところはお仕事(コクヨ株式会社で開発・技術分野で数多くの自動化機械を開発、専務取締役、生産関連会社社長を経て相談役で退職)の上でもとても成功を収めていて、そういう意味での破綻もなく、鉄道趣味をとことん追求できているところ。そして、ご自身のコレクションの価値を一番ご存じで、それをきっちり守り公開していくために、公立の博物館などに寄贈したり任せたりせず、自らスポンサーをみつけ理想的なミュージアムを自分の監修のもとに作ってしまったこと。きっとしっかりした基金がこの資料を保護していくんじゃないかと想像できます。

人生に始末をつけるってこういうことだな…真似できないけど。

この自作鉄道模型は、ディティールにいたるまで実物通りであることにこだわり抜いた逸品で、美術品としても垂涎の品です。そして、すべて動くのです。しえ〜。

(詳しくありませんが)鉄道史的にも、重要な車両が揃っているので、みただけで鉄道の歴史をたどれるラインナップとなっていると思われます。例えば、ドイツの豪華客車「ラインゴルト」はドイツ国鉄110系の機関車が牽引しているし、フランス国鉄が1955年3月29日に当時の電気機関車として世界最速記録となる331km/hを樹立した(そして、走り去ったとの架線がどろどろに焼け溶けたという)BB9000形電気機関車BB9004号機や、鉄道ファンに大人気のアルプス越えの機関車で「クロコダイル」の愛称で有名なスイス国鉄Ceb/811形などなど国内外の鉄道模型がこれまたこだわりの展示ケースにきれいにずらっと並んでいました。

また、小学校時代から並んでゲットしていたという「1番切符」のコレクション。丹那トンネル開通記念1番切符、北陸トンネル開通1番切符、東海道新幹線開通1番切符…とか、…生きる鉄道史ですか…。しかも家族まで巻き込んでの切符収集…。ハンパなし。

そして、半日いても飽きないヴィンテージな「いちばんテツモパーク」。こだわりの車両が走っております。
傍らには、原氏の1畳ほどの「男の部屋」こと自宅の模型工房の再現コーナーや、「原鉄道模型の秘密」と題された、レールと車輪、惰力走行、架線集電、急カーブ対策、ブッフリ式動力伝達機構、こだわりのディテールの再現と、分かりやすい技術解説の掲示コーナー。

まだ存命なのに、すでに歴史上の人物であるかのような、展示文脈…。でも本当に凄し。

こちらは、唯一写真撮影OKという、特集展示「原信太郎と箱根登山鉄道」のコーナー。

特集の中身はどうでも、他の全ての展示空間が格別な展示プランによってそうとう予算もかけて作り込まれているだけに、このどこぞの貸し会議室風スペースに展示されたこれは違和感…と感じてしまうのは私だけ?これは、本人監修してないでしょ、ぜったい。
で、このスペースだけ写真OKにして、頒布されるのはどうですか?と思っていたら、なんと!!!!!

原鉄道模型博物館は、11月から撮影解禁になるらしいです。

やっぱりね。これからはそうだよね。
あ〜、早まっちゃったな、オレ。
そんなわけで今度はばっちり撮影するために、もう一回行かなくちゃと思う虫六でした。

それにしても、いろいろ勉強させていただきました。
鉄道ファンでなくても、「良いものが観たい」と思う人にはこれは必見かと思います。

あ、このビルです。1階には模型店の老舗・天賞堂さんのショップもありました。
お子ちゃまが模型の箱を抱いて泣いていたよ…。あーあ。