2014年7月21日月曜日

深川のお不動さん

むかしむかし、といっても一週間ほど昔の話ですがな…(遠い目)
虫六、浅草の翌日は少し堅めの用事がありまして、(といっても、荒俣宏先生の神田祭に関する面白い講演をお聞きするような中身ですが…)、ご贔屓の門前仲町のビジネスホテルに一泊しました。翌日の主要件が午後からでしたので、朝(土曜日)はちっとそこらを散歩したのですが…。

ここいらは、深川不動堂の門前町だったのですね。
というわけで、お寺まで行って見ましたら、お堂の中は博物館のような劇場のような、ちょっと面白いお寺でした。カメラ禁止だったので写真レポートできず残念ですが。

護摩祈祷をする祭壇は、護摩壇の立派さもさることながら、祈祷を受けるご信徒さんの座る席も階段状に劇場のようになっていて、びっくりしちゃいました。

で、本堂・旧本堂の中をぶらぶらしていたら、内仏殿の4階で、先頃(?)日本画家の中島千波先生がお描きになった日本最大級の天井画「大日如来蓮池図」を公開しております…との案内があったので、それでは、とエレベーターに乗って入ってみました。
すると、そこにも阿弥陀さまの祭壇のあるきらきらした堂があり、かんじんの天井画は吊り飾りや提灯のようなものでよく見えないのですが、すでに10人くらいの先客の方々がいらして、それぞれじっと座って静かな時を過ごしていらっしゃるのでした。

…で、ひとり天井をみあげてじろじろ彷徨くこともためらわれ、(ここは、みなさんに合わせて腰を落ち着けて座って拝見するか…)と、腰をおろしましたら…。どこからともなく、10人ほどの和尚さんがぞろぞろとお入りになってきて、…いきなり、ご詠歌の会(だと思う)がはじまってしまったのでした!!!!((・(ェ)・;)) !!!

つまり、こちらにお集まりのみなさま、朝のご詠歌のためにお集まりになられたご信徒のみなさまでした。

そんなわけで、みなさんのお歌を聴きながら、ひとり信心のない虫六は帰るに帰れない状況…(爆)なんともぉー。でも、ちょっと良い体験をさせていただきました。曹洞宗のお寺で座禅会をやるように、真言宗のお寺ではこんなことがされていたんですねー。

あとで聞いたら、ここの護摩祈祷の太鼓は業界ナンバーワンの上手で一聴の価値あり!とのこと。さすが、お江戸の昔から、歌舞伎・花柳界・鳶などの芸能とは縁のふかい講社さんでありますね。

仲店商店街でちょっと落ち着く喫茶店・MONZ CAFEを発見。

朝食まだだったので入ってみました。
カプチーノも美味しかったので、また寄ってみましょう。

午後から訪ねたのはなんと東京大学です。
安田講堂は改修工事中でした〜。

2014年7月15日火曜日

ゆるゆるっとね、浅草雑芸団「花浅草時代錯誤」

台風が来るらしいと、おののきながら上京して、浅草に「花浅草時代錯誤(はなのあさくさじだいさくご)」を見に行きました。

 …でも、大型台風接近との前評判(?)の割に、S駅で新幹線に乗る時点から雨は無く、日中もカンカン・蒸し蒸しで、レインコートに傘を持って出かけた虫六は(暑くてかなわんよ〜)と東京に着くなりホテルに一式おいて出て来たのですが、夕方浅草に着いたら、へんな雲行きですよ…。ありゃりゃ。

 どろどろ…、なにか現れそうな迫力の暗雲でございます。
将門か〜??!

 この時期、浅草雑芸団は毎年恒例でほおずき市のイベントを、ここ木馬亭でなさっているのですが、来たい来たいと思っていながらなかなかタイミングがあわず、今年はやっと足を運べました。嬉しいナー。

番組が始まる区切りで出てくる「願人踊り」。願人坊主のやけくそみたいなパフォーマンスが笑いを誘います。

薬売り(もの売り1)、立ち絵、チンカラおじゃるずの万歳、変面、玉すだれ、内藤唐辛子物語りの紙芝居、おでん売り(もの売り2)、山の音楽家、かみなり豆腐、珍浄瑠璃「八百屋お七」、八木節手品、俗曲・大津絵節「両国風景」…と、伝統食と雑芸の融合する、ゆるーい舞台を楽しみながら心のストレッチ。

客席の後ろでは、冷やしトマトや内藤唐辛子の加工食品などの東京野菜売り場があって、賑わっておりました。おまけの唐辛子ソーセージパンも美味しゅうございました。

 金子ざんさんの「山の音楽家」は、超人的なジャンプ力で大ハッスル。「変面」も待ってました!の珍浄瑠璃「八百屋お七」も傑作でありましたが、「山の音楽家」はお囃子(というか太鼓)をモチーフにした(?)珍芸。
お腹の皮がよじれてぐるしいぃぃいいいヽ(*≧ε≦*)φ 

妙な味を出していたチンカラおじゃるずのみなさん。入り口でビラまきをしていたおじゃるず・黒衣ちゃん。

【業務連絡】
いやいや、実は前の方の席だったので、大胆に写真を取らせてもらったのですが、たくさんあるのでまとめて送りますねー。みなさんお世話になりました。お疲れさまでした。

それから、Yさんにいただいてしまった浅草名物・ペリカンの食パン。予約で無くなって、なかなか入手困難だという…。リュックに入れたのでやや変型しましたが無事に自宅まで運びましたぞ!へへへ。


少し甘みを感じるしっかりしたパンでした。翌朝はピザトースト、翌翌朝はホットサンドにしていただきました。我が家はパン食いなので2日で完食してしまいましたが、大変美味しく味わっていただきました。ごちそうさまでした。

2014年7月14日月曜日

いついた燕

いつも利用している駐車場は、春先になると燕が飛んできて巣作りをはじめます。
今年も春頃には一生懸命エサを運んでいる様子だったのですが、先日、行って見たら…


まるまる太ったやつが、トイレの表札を止まり木に…。
貫禄あるなー。

2014年7月6日日曜日

「父と暮らせば」仙台公演のお知らせ

一昨年昨年の終戦記念日に某予備校で上演されていた、準ドラマリーディング「父と暮らせば」が、好評につき、一般公開で上演されることになりました。
おめでとうございます!



ユニットtogether again 第7回公演
準ドラマリーディング「父と暮らせば」 
作:井上ひさし
出演:板垣桃子(座敷童子) 若林正(大沢事務所)
演出:宇都宮裕三(ユニットtogether again)

8月17日(日)
  13時〜、16時〜 (会場は開演30分前、受付開演60分前)
会場仙台サポートセンターB1Fシアター
TEL:022-212-0811

前売り予約はこちらのHPから

2014年7月2日水曜日

6月に読んだ本

2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:312ページ
ナイス数:26ナイス

かわいい闇かわいい闇感想
日本のマンガ文化がヨーロッパで流行り、フランス・ベルギーを中心にBande dessinée(略してBD)と呼ばれるヨーロッパ独自のマンガ文化が生れているー第9番目の芸術と言われるそうーという話を耳にして、とても興味を持っていました。久しぶりに書店にいったらマンガコーナーに絵本のような大判型の綺麗な本があり、どうやらその翻訳本が出されたらしいと発見!即買いしました。マンガのコマ使いなれど、不思議で“きもかわいい”ファンタジーで確かにこれは違う!ヨーロッパアニメの高い芸術性が匂います。ただ値段が…(苦笑)
読了日:6月30日 著者:マリーポムピュイ,ファビアンヴェルマン,ケラスコエット

吉田玉男 文楽藝話吉田玉男 文楽藝話感想
国立劇場上演資料集<増刊>として発行された新書サイズの1冊。聞き手は森西真弓さん。演じ手のしどころは、つまり観客の見どころ。玉男師匠の精緻な記憶力に驚愕するとともに、深い解釈のもとに伝承と工夫が絶妙に交わってその表現が作り出されていることが具体的に分かり、目鱗ものの求めていた1冊でした。聞き書きなんだけど、演目(なんと32!)が五十音順に整理されていて、良質な文楽案内にもなっています。一般の書店では見かけず、国立劇場の売店で手に入れました。哀しいのは、もう玉男師匠の舞台を生で見ることができないことです。
読了日:6月29日 著者:森西真弓(聞き手)

Sunny 5 (IKKI COMIX)Sunny 5 (IKKI COMIX)感想
春男が学園に置いて行かれた日の慟哭を思い出しながら「なかなかにハードボイルドな人生を送っておられるのよ、彼ら…」と呟くまきおさんの一言が、子供たちとの距離と愛情が入り交じっていて共感できる。子供たちひとりひとりのキャラクターとか境遇とかが一篇一篇、ひとりひとり丁寧に描き分けられていて凄い。どんな状況でも、どんな理由があっても、子どもにとって自分の親は唯一無二で余人には代え難い存在なのだ。ただそれだけのことがとても重い。でも、「時間」いうんはホンマ良うできてるてワシは思う…」っておじいちゃん、深いナー。
読了日:6月11日 著者:松本大洋

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