2015年4月28日火曜日

国分寺あたり

ちょっと仕事が落ち着きましたので(ほんとはそうでもないです)、連休前なんですが、たまった振休を使って虫六子の新生活をのぞきに行ってきました。

土曜日なのに大学は夕方まで授業があるとかで、母は銀子さんと待ち合わせて吉祥寺で時間をつぶし、それも飽きたので大学近くまで玉川上水なんかをぶらぶら散歩。虫六子も合流して今度は違うコースにしようと、鷹の台周辺を彷徨きました。

咲き乱れるツツジの向こうに同じ形の建売の家…。
ある意味、絵に描いたような光景です。

虫六子にiPoneのパノラマ撮りちう機能があると教わって、さっそく試し撮り。
うわ、面白いじゃん、これ。
虹でも架かってたらもっと面白かったね。

このあたり、国分寺市の生産緑地地区の指定になっている土地が民家のあいだに点々としていて(なんだろう、住宅建設に規制をかけて農地を守っているのかな?)、野菜の無人販売所なんかが建ってたりして。新興住宅地のような田舎のような…また、古そうな街道沿いには分かり易くでっかいお屋敷なんかもありました。
都心部のちょっと先にはまだこういう土地があるんですね。ちょっとホッとするね。

って、わけで明日は浅草あたりでこのパノラマ撮りが炸裂(?!)します。
なんちて。


2015年4月20日月曜日

邪悪な認印

虫六子が自活するにあたって認印でも作ってやるかーと、はんこやさんをネットで探していたら、なんだか面白いお店を見つけちゃいました。

「邪悪なハンコ屋 しにものぐるい」って、どおいうネーミングですか。

しかし、この“ハンコ”という冗談をのせては罰があたりそうなアイテムに、なぜかちょっとばかし他人を小馬鹿にしたような世間様に対する反骨感いうかなんちゃって感というか…をのせた商品展開の、そのさじ加減に魅力を感じてしまいまして、ついポチってしまいました。(ごめんなさい、ふざけたことが好きなんす、私)



で、届いたのがこちら。鯛焼きではありません、念のため。


押しまくりOKの浸透印でございます。
可愛いので押したやつお見せしたいけれど、本名がばれるので、こちらの見本で勘弁っス。
セレクトしたデザインは「捕食の風景」から「あざらしを捕獲したシロクマ」。
文字タイプは「手書き」にしました。見本文の「今日も無駄に頑張ってます」っての、おいらのことかーと泣けてくるぜ。

ちなみに、シロクマ好きの虫六子に持たせてやろうと思ったら、
 拒否されました。( ̄◆ ̄;)

…ま、自分で使うからいいけどさー。「支払伺」には使えなさそうだけど、宅急便の受け取りなら許されるかな—。


2015年4月19日日曜日

市川海老蔵特別公演「源氏物語」

正直にいいましょう。
先日までの深海魚生活のさなか、虫六1日ばかり黒ずんだ日がございました。
それは3月28日S市会場で行われた市川海老蔵特別公演「源氏物語」。

なにしろ大変でした、このチケットとれなくて。ネット系プレイガイドの各種先行予約、地元デパート会員限定前売り、全て撃沈!…結局、ご一緒したシャーママさんの粘りに粘った一般発売日の電話予約(それもぎりぎりで応援部隊のシャーパパさんの方の電話)が繋がった…という、劇的なチケット争奪戦の末に手に入れたチケットでした。地方公演なのに、なんなんだろう…このヒートぶりは。いつも観劇話をする職場のおばちゃんもあきらめたと言ってました。いったい、この会場にいるみなさん、どうやってチケット手に入れたんですかー?!S市在住の方、何割くらいですかー?



市川海老蔵特別公演「源氏物語」

第一幕 冬の巻 雪の石山寺
    春の巻 宮中桜の宴
第2幕 夏の巻 夕顔の咲く頃
    秋の巻 光と影の間

光源氏   海老蔵
兵部卿宮  市蔵
春 宮   九團次
王命夫   廣松
夕顔の君  ぼたん
藤壷の女御 吉弥
紫式部   京蔵

桐壷帝   能楽師
六条御息所 能楽師
頭中将   能楽師

能楽師というところは日替わりで、虫六が観た公演では
 シテ  観世喜正・林宗一郎
 地謡  梅若紀彰・角当直隆・川口晃平/後見 坂口信男
 小鼓 吉阪一郎/大鼓 亀井忠雄

海老蔵丈の、光源氏を地でいくようなナル度も含めた匂い立つ舞台役者ぶりについては、いまさらなので省略するわけでありますが、今回の発見は能楽部分の面白さでした。
ぼたんさん演じる夕顔の君に取り憑く、六条御息所の生き霊を能楽師のお二人が面を付け分けて分身となって、光の君と夕顔をそれぞれ呪い憑くのですが、これが歌舞伎とも違う、能とも違うものになっていて面白かった。贅沢なキャストでもある亀井忠雄さんの大鼓が迫力ありました。

ぼたんさんも見せ場たっぷりの踊りで熱演でしたが、演技の方は慣れてないのか初々しさがありました。そういえば、春宮役の(解説もしてた)九團次さんって、こないだまで竹三郎さんのお弟子さんしていた薪車さんではあーりませんか?

役者さん達も頑張っていましたが、印象に残ったのは、音楽の方々。
能楽の囃子方も凄かったのですが、長唄は小間蔵・勝松、箏曲に露秋さんがいらしてました。これだけでも十分に嬉しいけれど、邦楽に加えて、オペラ音楽が入るという…。個人的には西洋音楽と合わせてどおよ?とあまり期待していなかったのですが、これが予想外にとても良かったの。なにしろ楽器がリュートやビオラ・ダ・ガンバなどの古楽器で、この渋い音色が幻想的な舞台にとても合う(!)上に、カウンターテナーの超高音域ボーカルが光源氏の心の闇を照らし出して心に溜まりました。

いろいろな意味で挑戦や冒険を感じる舞台でした。
(もっと記憶が新鮮なうちにレポートしたかったのですが…遠い目)


2015年4月14日火曜日

桜街道…みたいな

公私ともにめちゃくちゃな3月〜4月を乗り越えて、虫六子は無事に大学生になり(引っ越しと入学式は家人Tまかせ)、深海魚状態だった虫六のお勤めもなんとか山を越えて、気がつけばS市は桜満開の季節でありました。

本日は2週間ぶりのお稽古で、練習不足ながら(不足どころかこの2週間ケースの蓋も開けていません。昼夜カンケーなく働いておりましたので…)気分はスイッチ入って、お三味線モードでありました。挽回だー!

お稽古は案の定あたふたでしたが、けっこう身体は覚えているのね。

我が家から師匠のお宅までは、なぜか大学などの学校施設とか公園とか会議場とか裁判所とか…そういう公共施設が繋がっておりまして、道々点々と桜がみごとに咲いておりまして、目を楽しませて頂きました。

これは帰り道。広瀬川流れる岸辺に咲く桜であります。
…雲行きが怪しくなってきました。花曇りっていうより、雨が降って来そうですね。
せっかくの花が散っちゃうよー。

虫六的に楽しみにしている桜は、某もと帝大敷地内にある国家公務員団地わきのこの桜並木!やっぱり満開でしたな。

来週はもう葉桜になっているかも知れませんね。

2015年4月8日水曜日

小山三さん安らかに

昨日ネット上に中村小山三さんの訃報が飛び交って、誤報であればと願っていましたが、今日はニュースに載ってしまいました。



ご高齢ではあったけれど、中村屋にはなくてはならないアイドルでした。
十八代目が復活した平成中村座の舞台で、一緒に口上に立って、歌舞伎会の最長老となったことを紹介され、ありがたがって、とてもはにかんでいた姿が思い出されます。
そのまま生き神様となって居続けていて欲しかった。

中村屋のみなさんも哀しい訃報が続いてお力を落としておられることでしょう。心より哀悼の意を表します。

でもきっと天国で、十七代目と十八代目が出迎えて待っていますね。
小山三さん、やすらかに。合掌。


2015年4月4日土曜日

3月に読んだ本

2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:943ページ
ナイス数:23ナイス

富士山と三味線 文化とは何か富士山と三味線 文化とは何か感想
「いま、猫皮三味線が危ない」。歌いもの、語りものなど、ことばが中心の音の文化が洗練され愛好されてきた日本の芸能文化。その相槌音具として三味線は多様化しながら発達し普及してきた。元は大蛇の皮が張られた三線が日本で猫皮の三味線となり、繊細で陰影をもつ音色を獲得し日本人の耳に馴染んで普及した。日本芸能に不可欠な猫皮三味線だがその製作はいま深刻な危機に瀕している。背景には三味線人口の減少や職人の後継者不足もあるが、より深刻なのは猫皮が手に入らないという現状。致命傷となっているのは動物愛護法の改正(改悪)である。

読了日:3月22日 著者:川田順造
ふたがしら 5 (IKKI COMIX)ふたがしら 5 (IKKI COMIX)感想
前から思ってましたが叶屋喜兵衛こえ〜。二人の関係のこじれ具合の先の方まで見通して駒を打ってる感がなんとも…。うーん、そしてなにかな、宗次が本当に惚れていたのはお蔦なのかな、それとも弁蔵?彼岸花を象ったように刺されてしまったお蔦が憐れです。そして、芳の存在が大事ですね…。ちょっとヤな予感がするわけですが…。
読了日:3月20日 著者:オノナツメ


子連れ同心 (IKKI COMIX)子連れ同心 (IKKI COMIX)感想
単行本で読みましたが、WEB連載の作品らし。スマホで読んでも見やすいようにあえて描き込みを削ってシンプルなタッチで仕上げているのでしょうか。滲みも紙を感じさせて挑戦している感じを受けます。お話は人情もので読みやすい短編でした。八木様がいいね!
読了日:3月19日 著者:オノナツメ




言葉尻とらえ隊 (文春文庫)言葉尻とらえ隊 (文春文庫)感想
週間文春の連載コラム。ネットにあがった情報の言葉尻をとらえて、ときにあられもなく、ときにゲスっぽく、切り取ってくれて、それがなんだか気持ちいい。あ、これ昔ナンシーに求めていた感覚を思い出しちゃうナー。でも、そんなこときっと本人はしょっちゅう言われているんだろうな。牽制球みたいなコラムがあったから。私的にツボにはまったのはP170-171のやつです。夜中に布団の中で読んでいておかしくて悶絶しました。それからなでしこジャパンの妄想漫画ネタ。そんなわけで「ヨルタモリ」でのコメントにも耳ダンボの今日この頃。
読了日:3月10日 著者:能町みね子

読書メーター

2015年4月3日金曜日

虫六子とのラスめし

いよいよ明日は虫六子の引っ越しの日です。
(あー、虫六は恒例の激務マンスリーでろくに荷造りも手伝ってやれない状況…。引っ越しと入学式は家人Tが付き添っていくことになりました。とほほ。)

そんなわけで、せめて最後の晩ごはんくらいは好きなものを作って送り出してやろうと、何がいいかリクエストを受け付けると、答えはなんと「餃子」。

そうです、虫六子のアゲアゲメニューは、数少ない虫六の得意料理「手作り餃子」なのです。宮城県産もち豚と野菜たっぷり、焼き方は小林カツ代流。


いっぱい作ったから思う存分食ってけー!

虫六子が出ていくと、このメニューも食卓に登板する機会は減っていくのでしょうか…。などと、少し寂しいものを感じる年度のはじめでしたー。
あー、忙しい。